実際に着用した服と強調…説明文にネット騒然
14歳の中学生アイドルが着用していた衣服がフリマアプリに出品され、投稿者が実母であることが判明し、ネット上で波紋を広げている。問題となったのは一見普通のワンピースやショートパンツだが、「汗で濡れ、地面に座って汚れた」「○○（娘の名前）で検索すれば着用写真が出てくる」といった説明が添えられていた。
出品者が「実際に着ていたアイドルの服」であることを明確にアピールし、商品の価値を釣り上げようとした形に見えるとして、多くのネットユーザーが不快感を示した。「これはブルセラを狙ったのではないか」「定価以上で売られている時点で目的は明らか」といった非難が殺到。「未成年を性的に利用して金儲けする親か？」と、モラルの問題を問う声も後を絶たなかった。
ある専門家は「商品自体はSHEINなどの安価ブランドだが、明らかに原価より高い価格で出品されていた」と指摘。「通常は清潔な状態で販売するが、あえて『汚れている』ことを強調し、特定の購買層を狙った形」と分析している。
現在、メルカリなど日本の主要な中古取引アプリでは、使用済みの下着や制服、水着の販売は青少年保護と衛生面の理由から禁止されている。今回の出品は法的に禁止対象ではないが、「未成年の使用済み衣類を用いて金銭的利益を得る」という行為自体が「グレーゾーン」との指摘が出ている。
投稿に対し一部ユーザーは違反通報を行い、出品者である母親はSNS上で「サイズが合わない服がたくさんあるだけ。これがブルセラ扱いされるなんてショックだ」と反論した。
しかし、「中古子ども服の取引自体は問題ないが、身元が特定される形で販売されるのはブルセラと変わらない」との意見が続出。結果的に、当該出品はすべて削除された。
メディアによれば、今回の少女アイドルはこれまでにも露出度の高い衣装で撮影会に参加しており、「子どもを使った金儲けでは」とする批判がたびたびあったという。今回の出品は、積もった疑念と不信感が一気に表面化する「引き金」になったとの見方が強い。