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2025年07月08日火曜日
ホームトレンドドーピング陽性の原因は"スキンシップ"? 仏フェンシング五輪選手が異例の弁明で処分回避

ドーピング陽性の原因は”スキンシップ”? 仏フェンシング五輪選手が異例の弁明で処分回避

引用:instagram
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ドーピング規定違反の疑いをかけられていたフランスの著名フェンシング選手のイゾラ・ティビュ氏が、「彼氏とのキスが偶発的な汚染を引き起こした」と主張し、疑惑を晴らすことに成功した。

7日(現地時間)、英ガーディアン紙や米ESPNなど海外メディアの報道によると、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)がティビュ氏に対して求めた4年間の出場停止処分の控訴を棄却したという。

ティビュ氏は2024年1月のパリオリンピック開催前、WADAが禁止薬物に指定している「オスタリン」の陽性反応を示していた。オスタリンは筋肉と骨の成長を促進する薬物として知られている。

しかし、ティビュ氏は国際フェンシング連盟のドーピング裁判所に対し、米国の元フェンシング選手で彼氏のレイス・インボーデン氏とのスキンシップ(キス)を通じて当該薬物が体内に入ったと主張した。同裁判所はこの主張を受け入れた。

引用:instagram
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この判決によりティビュ氏はパリオリンピックへの出場資格を得たが、WADAはこの決定を不服としてCASに控訴した。しかしCASは、ティビュ氏が彼氏と繰り返しキスをしたことが偶発的な汚染につながったという科学的根拠を認めた。

CASは「ティビュ氏の当時のパートナーが摂取したオスタリンのレベルが、他人の唾液を通じてキスでも汚染を引き起こすほどの残留量を残すことが科学的に証明された」と述べ、「ティビュ氏のパートナーが2024年1月5日からオスタリンを摂取しており、累積的な汚染があったことを認めた」と判示した。

これによりティビュ氏は今後の国際大会出場資格を維持できることとなった。彼女はパリオリンピックの女子フルーレ団体で5位、個人戦では28位の成績を残している。

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