
中国湖北省武漢では連日記録的な猛暑が続き、鳥までもが熱射病で倒れる事態が現地で大きな話題となっている。
中国メディア「瀟湘晨報」によると、最近、武漢市内のアスファルト道路上で気絶した鳥を撮影した動画がネット上で急速に拡散されたという。映像の中で鳥は炎天下の路面に横たわり動けない状態だったが、誰かがプラスチック容器に入れた水をかけると、少しずつ意識を取り戻す様子が映し出された。
動画を投稿したネットユーザーは「武漢があまりに暑いため、鳩でさえ熱射病にかかった」と説明したが、専門家は映像の鳥を中国の国家二級保護動物である「アカハラハヤブサ(紅腹鷹)」と推定している。
この動画は「武漢の酷暑で鳥も気絶」と題され、中国のSNS「Weibo」などで1万回以上シェアされ、大きな反響を呼んだ。
武漢地域はここ数日、日中の最高気温が38℃、体感気温は43℃に達し、猛暑が続いている。湖北省気象当局は5日午前、武漢市に対して四段階ある高温警報のうち二番目に高い「オレンジ色警報」を発令した。
鳥は汗腺を持たず高温に非常に弱い。くちばしを開けたり体に水を浴びたりして体温を調節するものの、今回のような極端な暑さには限界があるとされる。
現地メディアは、武漢が地形的に盆地状の都市であるうえ、市街地がセメント建築物とアスファルト路面で覆われているため「ヒートアイランド現象」が強まり、体感温度をさらに押し上げていると指摘している。
現地のネットユーザーからは「姑が飼っていた三羽の鶏も熱射病で死んだ」、「最近武漢行き航空券が安い理由がやっとわかった」など、暑さへの不満と懸念の声が相次いでいる。
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