毒蛇に噛まれ記憶を失った蛇捕獲専門家、恋人を忘れるも再会し結婚
オーストラリアのある蛇捕獲専門家が毒蛇に噛まれ深刻な記憶喪失に陥ったにもかかわらず、恋人と再び恋に落ち、話題を呼んでいる。
現地時間4日、英紙ザ・サンは、マーク・ペリー氏というオーストラリアの蛇捕獲専門家の特別なラブストーリーを報じた。報道によると、マーク氏は昨年3月、オーストラリア北部で「タイガースネーク」と呼ばれる猛毒蛇を捕獲中に不慮の事故に遭った。
毒蛇に噛まれたマーク氏は呼吸が停止する危篤状態に陥ったものんの、迅速な病院への搬送により奇跡的に一命を取り留めた。
しかし、毒の後遺症により多臓器不全と逆行性健忘症を発症。事故以前の記憶のほとんどを失ってしまった。
マーク氏の記憶から完全に消えてしまったことの一つが、当時の恋人レベッカさんの存在だった。
事故後、10日以上連絡が途絶えたため、レベッカさんは「別れたいなら、ちゃんとそう言ってくれてもいいでしょ」とメッセージを送った。このメッセージを通じて、マーク氏は自分に恋人がいたことを初めて知った。
記憶を失ったマーク氏は、携帯電話のメッセージ履歴と自身の日記を通じて、レベッカさんとの関係を少しずつ把握していった。
マーク氏は「メッセージを見ただけで、自分から連絡していて、レベッカはやや距離を置こうとしていたのが分かった」と語り、「確かに交際中で、自分が彼女をとても好きだったことが分かった」と振り返った。
健康を取り戻した後、マーク氏は勇気を出してレベッカさんを訪ね、率直に自分の状況を打ち明けた。「あなたの記憶は全くないが、日記には確かに愛していると書いてある。でも、あなたが別れたいなら受け入れる」と伝えた。
これに対し、レベッカさんは「私があなたを再び恋に落とさせてあげる」と感動的な返答をしたのだ。
マーク氏は「彼女の手を握ったとき、不思議と心が動いた」と語り、「頭は忘れていても、心はちゃんと覚えていたんだ」と当時の心境を表した。
14年のキャリアを持つ蛇捕獲専門家のマーク氏は、今回が初めての重大事故だったと明かした。二人は関係を再構築し、最近結婚式を挙げて新たな人生の一歩を踏み出した。
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