友が旅立ってから6か月、猫が寂しさを癒す方法
アメリカで暮らすある猫が毎晩特別な儀式を行っている。
ベッドに横たわり、首輪を抱きしめてその匂いを嗅ぐ姿。その背景にはどんな物語があるのだろうか。
2日(現地時間)、米メディア「ニュースウィーク(Newsweek)」は、カリフォルニア州在住の26歳エマ・ドーシー(Emma Dorsey)さんと愛猫シェリー(Shelley)のとのTikTokを通じた最近の感動エピソードを公開した。

今年1月、シェリーは一緒に暮らしていた友を失った。エマさんが飼っていたゴールデン・レトリバーのガス(Gus)だ。
ガスが旅立ってから6か月が過ぎたが、シェリーはいまだにその喪失感から抜け出せずにいる。
エマさんの動画によると、シェリーは毎晩就寝前にガスの首輪を探し出し、しっかりと抱きしめて頬を擦りつけ、首輪に残るガスの体臭を嗅いでいるという。
ベッドに横たわり、虹の橋を渡った友の首輪をしっかりと抱きしめて離さないシェリーの姿は、見る者の心を打つ。
エマさんは「動物は別れに悲しみを感じないと思っている人たちに伝えたい。愛犬ガスが亡くなって6か月も経つのに、愛猫シェリーは今でも毎晩寝る前に首輪をしっかりと抱きしめている」と語り、「シェリーは私と同じくらいガスを恋しがっている」と述べた。
深い絆、種を超えた友情
科学的に猫が哀悼の感情を持つと証明されたわけではないが、共に暮らしていた人や動物が亡くなった後、しばしば悲しさや寂しさをあらわにする猫の姿が観察されている。
米動物行動学会(Animal Behavior Society)の研究によると、ペットは友やパートナーを失ったときにうつ病に似た症状を示すことがあり、睡眠パターンの変化、食欲減退、無気力、さらには悲しみの表現として解釈される行動変化が見られるという。
エマさんの動画が公開されると、多くのネットユーザーが自身の似たような経験を明かして、共感のコメントを寄せた。
あるネットユーザーは「我が家の愛犬が癌で亡くなった後、家にいた目の見えない愛猫がよく走り回って絶え間なく鳴き続け、それは数か月間続いた。本当に悲しかった」とコメントした。
別のネットユーザーは「いとこの犬と大伯父はとても仲が良かったが、大伯父が亡くなった後、その犬はずっと鳴き続け、食べることもできず、数か月後に亡くなった」と胸が痛む経験を共有した。
シェリーの物語は、動物も私たちと同じように深い感情を持ち、愛する者を失ったときに真の悲しみを経験することを思い起こさせる。
種を超えた深い絆と愛情の物語は、今もなお多くの人の心を温かく包み込んでいる。
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