インド北部で、55歳の男が息子の婚約者と駆け落ちし、自宅の金品を持ち去るという前代未聞の事件が発生した。
7月10日、サウス・チャイナ・モーニング・ポスト（SCMP）によると、シャキール氏（55）はインド北部のウッタル・プラデーシュ州に住んで、妻との間に6人の子どもがいる。
シャキール氏は15歳の息子と近隣の村出身の22歳の女性のアーイシャさんを婚約させ、息子の結婚の準備を進めていた。
22歳のアーイシャさんは温厚で優しい女性だった。シャキール氏は息子の結婚の段取りをつけるという口実で、彼女と頻繁に会っていた。
シャキール氏の妻は、二人が親しげに振る舞う姿を2度目撃し、夫の不貞を疑い始めた。妻は息子の協力を得てシャキール氏の携帯電話から二人の親密な写真を発見するなど、不貞の証拠を複数入手した。
裏切りに衝撃を受けた息子は婚約を破棄した。
しかし、シャキール氏は家にあった20万ルピー（約34万円）相当の金品を持ち去り、アーイシャさんと駆け落ちした。
その後、シャキール氏は妻に電話をかけ、アーイシャさんと結婚したと告げた。インド北部はイスラム教徒（ムスリム）が多く、イスラム教では一夫多妻が認められており、最大4人の妻を娶ることができる。
妻は「アーイシャは息子の婚約者だったのに、今は夫の妻になってしまった」と、言葉を失うように嘆いた。
インドでは家族の財産を無断で持ち去る行為に対し、3年以下の懲役または罰金が科される可能性がある。
地元警察は、まだ正式な告訴状は受理していないが、告訴があれば捜査に着手すると表明している。
注目の記事