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2025年07月15日火曜日
ホームトレンド「あなたの住まいは安全ですか?」スプリンクラーなしで母子死亡、見過ごされた死角がまた命を奪った

「あなたの住まいは安全ですか?」スプリンクラーなしで母子死亡、見過ごされた死角がまた命を奪った

真昼の火災で一家に悲劇…屋上避難の住民も病院搬送

釜山(プサン)のアパートの火災で、母親と息子が命を落とすという痛ましい事故が起きた。スプリンクラーの未設置が“老朽アパートの安全対策の盲点”という深刻な問題を再び浮き彫りにした。

13日、釜山消防災害本部と北部警察署によると、同日午後0時22分頃、釜山北区万徳洞(マンドットン)の15階建てアパート2階で火災が発生した。同じアパートの住民がベランダから立ち上る煙と炎を目撃し、119番に通報した。

引用:釜山広域市警察庁
引用:釜山広域市警察庁

消防当局は午後0時42分に「対応レベル1」を発令し、人員と装備を総動員して消火活動と人命救助に当たった。はしご車を使って屋上に避難した住民5人のうち4人を救助し、アパート内部では一家3人が救出された。

心肺蘇生も及ばず母と息子が死亡…40代の下の息子は火傷の治療中

内部から救出された家族のうち、80代の母親Aさんと50代の息子Bさんは心停止状態で発見され、直ちに心肺蘇生法(CPR)を施しながら病院に搬送されたが、死亡が確認された。

一緒にいた40代の下の息子は両腕に火傷を負い、現在病院で治療中だが、生命に別状はないという。

また、屋上で救助された住民4人と煙を吸い込んだ別の住民1人も近隣の病院に搬送された。火災は同日午後1時57分頃に完全に鎮火した。

「スプリンクラー義務化以前の建物」…制度の盲点が悲劇を繰り返す

問題のアパートは2006年に竣工承認を受けた建物で、スプリンクラーが設置されていなかった。現行の消防施設法では、スプリンクラー設置義務は1990年6月以降に16階以上の建物に初めて適用され、その後2005年には11階以上、2018年からは6階以上へと段階的に強化された。しかし、既存の建築物には遡及適用されないため、多くの老朽化したアパートが依然として安全対策の盲点に置かれている。

実際、今回の事故に先立ち、今月2日と先月24日にもスプリンクラーが設置されていない釜山地域のアパートで火災が発生し、子供4人が命を落とす悲劇が続いていた。

これを受けて釜山市はスプリンクラー未設置のアパートについて全数調査を実施しており、警察と消防当局は現在、正確な出火原因の調査を進めている。

 

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