
ベトナム・ハノイのセルフ写真館で、写真撮影中のベトナム人女性が韓国人女性に暴行される事件が発生し、波紋を呼んでいる。
14日(現地時間)、現地メディア『kenh14』などによると、事件は今月11日午後9時頃、ハノイ・ミーディン地区のセルフ写真館で起きたという。被害者のベトナム人女性Aさんは、自身のSNSを通じて事件の詳細を明かし、注目を集めている。
Aさんの投稿によれば、当時彼女は友人とともにフォトブース内で支払いを済ませ、通常通り写真を撮影していたという。ところが、外で順番を待っていた韓国人女性Bが、「早くしろ」と声を上げて迫ったとされる。それに驚いたAさんが「え?」と反応したことをきっかけに、口論に発展した。
その後、Bは突然Aさんの腕を強く叩いた。同行していたBの友人が制止に入ったが、Bはバッグを床に置き、Aさんの帽子をはぎ取った。これに激昂したAさんが応戦し、二人は髪を掴み合って激しい乱闘となった。店員が止めに入ったが、もみ合いは数分間続いたという。
店内の監視カメラには、Aさんが座り込んでいるところをBが足で蹴る様子が映っており、さらにBの友人がAさんの頭を殴る場面も記録されていた。事件後、Aさんはめまいや頭痛、食欲不振といった症状に悩まされている。
Aさん側は、「加害者たちは酒に酔っていたわけでもなく、完全に正気だった。暴行の後、何事もなかったかのように友人と会ってコーヒーを飲み、『さっき人を殴っちゃった』と笑いながら話していた」と主張している。
店舗のスタッフも「このようなことは初めて。Aさんたちが撮影している時、Bたちが外でしつこく急かしていた」と証言した。さらに「BがAさんの帽子を奪って手を叩くと、Aさんが反撃した。私はすぐに管轄機関に通報した」と説明している。
事件がSNS上で拡散されると、Bは「フォトブース暴行事件として個人情報を晒された被害者だ」と主張し、「当時酒に酔っており、ベトナム人2人があまりにも長時間ブースから出てこなかったため、酔った勢いで手を出してしまった」と弁解した。続いて、「現在は公安の立ち会いの下、被害者と和解し、治療費などを含め、6,000万ドン(約34万円)を支払うことで合意した。これで一件落着したから、これ以上個人情報を晒さないでほしい」と訴えた。
しかし、Aさんは「私は店舗からも加害者からも、一切の金銭的補償を受けていない」と反論しており、両者の主張は食い違っている。
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