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2025年07月26日土曜日
ホームトレンド中国俳優が少女殺害で死刑執行…交際相手に“自殺をほのめかし”続けた執着と偏執が生んだ悲劇

中国俳優が少女殺害で死刑執行…交際相手に“自殺をほのめかし”続けた執着と偏執が生んだ悲劇

中国の俳優兼歌手チャン・イーヤンが殺人罪で死刑を言い渡され、即日執行されていたことが、判決から約半年を経て明らかとなった。芸能人が死刑に処されたのは中国で初めての事例とされ、波紋が広がっている。

引用:バイドゥ
引用:バイドゥ

中国SNSで23日に拡散された咸陽市中級人民法院の執行公告や、シンガポール紙『聯合早報』の報道によれば、チャン・イーヤンは昨年12月18日、銃殺刑が執行された。事件の発端は2022年2月、当時交際していた16歳の少女を森へ誘い出し、残虐な方法で殺害したとされるもので、別れを告げられたことが犯行動機だったと見られている。

警察の捜査によると、チャンには極端な支配欲と偏執傾向があり、交際中は自殺をほのめかして相手を繋ぎ止めようとしていたという。被害者が交際当初15歳であったことから、小児性愛の傾向があった可能性も指摘された。

芸能界でのチャン・イーヤンは「18線俳優」と呼ばれていた。これは中国のネットスラングで、1線級・2線級の有名芸能人とは異なり、ほとんど無名に近い存在を意味する。彼は2012年から複数の映画やドラマに出演し、2015年には歌手としてデビュー。2019年にはある映画賞の新人男優部門を受賞したが、知名度は限定的だった。

しかし、死刑が執行された後、彼が主演した映画が今年3月に公開されていた事実が明らかになり、中国国内で新たな論争を呼んでいる。中国では、国家広播電視総局や演出行業協会が、社会的スキャンダルや「非愛国的行為」に関与した芸能人をブラックリスト化し、出演や配信を厳しく制限する措置を取っている。そうした中で、死刑判決を受けた人物が主演した映画が公開されたことに対して、審査体制の不備を問う声も上がっている。

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