ドイツの豪雨で列車が森林内で脱線…乗客少なくとも3人死亡

豪雨に見舞われたドイツ南西部で27日、旅客列車が脱線し、少なくとも3人が死亡、50人以上が負傷した。
28日のdpa通信やドイチェ・ヴェレ(DW)などの報道によると、ミュンヘンの西158km(約98マイル)に位置するバーデン=ヴュルテンベルク州リードリンゲンで、午後6時10分頃に脱線事故が発生した。事故を起こした列車は、ジグマリンゲンからウルムへ向かう55番地域急行列車(RE)で、客車2両が脱線した。現地メディアによると、この列車には約100人の乗客が乗車しており、そのうち3人が死亡、50人以上が負傷した。負傷者のうち25人が重傷とされる。また、事故現場が森林内であることに加え、悪天候のため消防当局の現場到着に支障が出ているという。
ドイツ当局は脱線事故の原因を調査中だ。ドイツ国有鉄道のドイツ鉄道(ドイチェ・バーン)は「原因不明の理由で列車が脱線した」とし、「当該路線の40km区間で運行が停止している」と発表した。ただし、SWR放送は、事故発生時に1時間当たり30mmを超える豪雨が降っており、土砂崩れにより線路が失われた可能性を指摘している。
フリードリヒ・メルツCDU党首はSNS「X」で犠牲者を悼み、遺族に哀悼の意を表明した。また、内務大臣および交通大臣と緊密に連絡を取り合い、「救助隊に必要なあらゆる支援を提供するよう」要請したと明かした。ドイツ鉄道も声明を発表し、犠牲者とその家族に深い哀悼の意を表した。
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