タイ・バンコクの排水管で発見された裸の米国人男性、救助作業中に激しく抵抗
タイ・バンコクのマンション敷地内で、全裸の米国人男性が排水管から救出される異例の騒動が発生した。
排水管に閉じ込められた全裸の米国人男性が発見され、救出される過程で男性が救助を拒否し激しく抵抗したため、現場は一時騒然となった。

現地時間18日、バンコク・ポストなど現地メディアの報道によると、14日にバンコクのチョームトーン区近くのマンションで、住民と管理人が建物の外壁下の排水管から足を突き出している男性を発見した。
彼らは直ちに警察に通報し、これを受けて救助活動が開始された。
この男性はマンションと隣接する人工水路の間のコンクリートの境界壁の隙間に落ちたと推測され、救助時には完全に裸だったという。
緊急救助と男性の抵抗
バンコクの救助当局とタイの民間救助隊は迅速に現場に駆けつけ、切断機器とドリルを用いた救助作業に着手した。しかし、予想外の事態が発生。男性は「大丈夫だ。自分で出られる」と言って救助を拒否する姿勢を見せたのだ。
さらに救助隊員が近づくと、排水管の奥へとさらに深く入り込むという行動に出た。
救助隊は最終的に狭い空間に直接進入する方法を選択。
男性の体を布で固定した後、下方から別の救助チームが足を押し上げる形で彼を排水管から引き出した。
救助作業は難航した。
男性は女性救助隊員の腕時計のバンドを噛みちぎり、救助隊員に唾を吐くなど激しい抵抗を示した。こうした行動は薬物による異常行動の疑いがあるとみられている。
米国人男性の身元と事後措置
男性は救出直後、マスクを着用させられた状態で担架に固定され病院に搬送された。
幸い命に別状はなく、軽い擦り傷以外に大きな怪我は見つからなかった。しかし、当時の混乱した言動や過度な警戒心を示すなどの症状から、精神科の診察も受けているという。

この男性は自身を「ジャック(Jack)」と名乗り、過去にタイ人の恋人と共にそのマンションに住んでいたと主張。
マンション側は現在、男性の実際の居住歴を確認中であり、彼がどのように排水管内部に侵入したのかはまだ明らかになっていない。
現地警察は男性を病院に搬送後、米国大使館に関連情報を通報し、現在、正確な身元確認と家族への連絡のための調査を進めている。
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