
中国・四川(スーチュアン)省で14歳の女子中学生が同級生たちから集団暴行を受けた事件が明らかとなり、現地では大規模な抗議デモが発生するなど、社会的な波紋が広がっている。
報道によると、事件は先月22日、四川省の江油(コウユ)市で発生し、被害者の藾(ライ)さんは、同年代の女子生徒3人から暴行を受けた。
加害者らは被害者の服を脱がせ、ひざまずかせるなどの残虐な行為を繰り返し、その様子を撮影した動画がインターネット上に拡散された。
この事件は韓国ドラマ『ザ・グローリー』を彷彿とさせるとの声とともに、中国全土に衝撃を与えた。
現地では「ドラマが現実になった」との世論が広がり、今月4日の夜には1,000人を超える市民が街頭に集まり抗議デモを行った。一部地域では警察との衝突も発生したと伝えられている。
さらに、被害者の母親が聴覚と言語に障がいを持っていることや、加害者が弁護士や警察関係者の子どもであるとの主張が浮上し、世論の怒りは一層高まった。
これを受けて、地元当局は加害少女3人を矯正教育施設に収容し、「彼女たちは権力者の子女ではない」と強調した。しかし、事件の処理をめぐる公平性についての疑念は依然として拭い切れていない。
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