
米国メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルスFCに加入したソン・フンミンを巡り、「韓国の大谷翔平が到着した」と評した現地コラムが波紋を広げている。
2018年、ポスティングシステムでメジャーリーグ入りした大谷翔平は、現代野球では不可能とされた二刀流を実現。ベーブ・ルース以来104年ぶりとなるシーズン10本塁打&10勝(実際は34本塁打&15勝)を達成し、MLB史上初の50本塁打&50盗塁クラブ入り、米国4大プロスポーツ史上初の満場一致MVP3回受賞など、野球の常識を覆したスーパースターだ。
『ロサンゼルス・タイムズ』のベテランコラムニスト、ディラン・エルナンデスは7日(日本時間)、「ロサンゼルスFCが韓国の大谷を手に入れた」と報道。同日、ソン・フンミンはカリフォルニア州ロサンゼルスのBMOスタジアムで入団会見に臨み、「新しい環境で全てを懸けるため渡米を決意した」と語り、プロデビュー以来初めて欧州圏外に挑むことを正式表明した。


しかし、この比較発言が日韓メディアやネット上で予想外の論争を呼び、意見は真っ二つに割れた。
『サッカーダイジェストWeb』が8日にこの話題を取り上げると、コメント欄には600件超が殺到。「韓国人でさえ大谷比較は誇張だと思うのでは」「大谷は野球界のメッシ、ソンは一流選手だがアイコンではない」「世界的知名度ではソンが勝るが、歴史に名を残すレベルではない。一方の大谷は野球史に残るユニークな存在」といった辛口の声が並んだ。

一方で、「大谷は野球選手、ソンはサッカー選手。それだけの話」「米国で知名度の高い大谷に例えただけで悪意はない」「新リーグでの活躍に期待すればいい」という冷静な意見も少なくない。
韓国のファンも割れており、「大谷は日米向けの存在だがソンは国際的スター」「野球は限られた国の人気スポーツ、サッカーは市場規模も名誉も桁違い」という主張から、「いくらソンでも大谷級ではない」「メッシやロナウドでなければ比較は無理」「LAに来ることを知らない現地韓国人も多い」といった否定的な声まで、議論は収束の気配を見せていない。

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