
米コロラド州で葬儀業者が遺体を火葬も埋葬もせずに放置し、遺骨と偽ってコンクリート粉末を遺族に渡していた衝撃的な事件が明らかになった。
米紙『ニューヨーク・ポスト』によれば、同州デンバー地域にある葬儀業者「リターン・トゥ・ネイチャー」を運営していたジョン・ホルフォード被告とキャリー・ホルフォード被告夫妻は、実際には火葬サービスを行わず、約13万ドル(約1,920万円)を不正に受け取っていた。資金は暗号資産や高級宝飾品、美容施術などの贅沢な生活に費やされていたという。
事件の発端は2023年、葬儀場周辺から漂う異臭への住民の苦情だった。捜査の結果、複数の遺体が処理されずに放置されていたほか、関係のない場所に埋葬されたケースも判明。遺族にはコンクリート粉末を遺骨と偽って渡していた。
被害者の一人、クリスティーナ・ページさんは「息子の遺体が冷蔵庫の中で4年間も放置されていたと知り、大きな衝撃を受けた。あまりにも残酷だ」と怒りを語った。
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