「袋ごと熱油に投入」…世界が仰天したインド屋台の「17円フライ」に潜む危険

インドの屋台で撮影された危険な調理シーンが世界中で波紋を広げている。プラスチック製の油袋を、そのまま沸騰した油鍋に入れる様子がSNSで拡散され、専門家らは有害物質による深刻な健康被害を警告している。
現地時間12日、インド北部ルディアナで営業する屋台を撮影した動画が、現地メディアNDTVなどを通じて話題になった。映像には、露天商が油の入ったビニール袋5つを、グツグツと煮えたぎるフライパンに丸ごと投入する衝撃的な光景が映っている。高熱で袋が溶け、中の油が自然に流れ出る仕組みだ。
撮影者が理由を尋ねると、店主は「油が十分に熱ければ袋はすぐ開く」と当然のように説明。この屋台では、つぶしたジャガイモとスパイスをパンに挟んで揚げる人気軽食「パコラ」を1個10ルピー(約17円)で販売していた。動画には、衣を付けたパンを素手で取り出し、油に入れる様子も映っている。
健康コーチのシャシ・アイエンガー氏は動画を引用し、「この露天商には油を注ぐ天才的な方法がある。袋ごと熱油に入れるだけ、切る必要もなし!次は何だ?溶けたプラスチック入りの究極屋台飯か」と痛烈に皮肉。この投稿はすでに400万回以上再生されている。
また、医師を名乗るユーザーは「医者でなくても健康に極めて有害だとわかる」と指摘。プラスチック袋を沸騰油に入れることで、ダイオキシンやフタル酸エステル、ビスフェノールA(BPA)、スチレンといった有毒化学物質が発生し、油に溶け込んで食品を汚染すると警鐘を鳴らした。
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