不衛生なK -BBQ 映像が物議
各国のネットユーザー「もうサムギョプサルは食べられない」と反応
フィリピンの店舗か… 韓国料理のイメージ悪化を懸念

韓国式焼肉(K-BBQ)店の鉄板周りで、ウジ虫が這い回る様子を捉えた短い動画がSNSで2,600万回以上再生され、波紋を広げている。国内では「韓国のイメージを損なうのでは」との声も上がっている。
この動画は、今年5月にフィリピン人女性がTikTokに初めて投稿したものだが、最近になって複数のオンラインコミュニティで急速に拡散し始め、「映像の出所を特定した」とする書き込みも相次いでいる。
映像には、鉄板の端で白いウジ虫がうごめく衝撃的な光景が映し出されており、投稿には英語で「気をつけて」という短いメッセージと「サムギョプサル」などのハッシュタグが添えられていた。詳細な説明はなく、韓国式レストランであることは推測できたものの、所在地は不明だった。
投稿から2カ月以上が経過した現在も再生数は2,630万回を超えている。10,000件を超えるコメントはフィリピン語、インドネシア語、タイ語、ミャンマー語、英語、スペイン語、ロシア語、アラビア語など多言語にわたり、フィリピンを超えて世界的に注目を集めていることがうかがえる。

中には「サムギョプサル食べてみたかったけど、もう無理」「一週間分の食欲がなくなった」「返金すべき」「タンパク質が追加された」「ご飯粒が動いてるみたい」など、嫌悪感を示す声も目立った。
正確な店舗の場所を尋ねるコメントも多かったが、投稿者は回答せず、一部では韓国国内の店だと誤解するユーザーも現れた。しかし、K-カルチャーブームの影響で韓国料理に詳しい外国人の中には、「韓国ではなくフィリピンの店だ」と指摘する声も少なくなかった。
あるユーザーはフィリピン語で「まだサムギョプサルを食べたことがない人たちなのね。あれはサムギョプサルではない」とコメントし、鉄板上の肉の部位がサムギョプサルとはまったく異なることを指摘した。また、別のユーザーはインドネシア語で「スタッフは掃除をしないのか?私が韓国式BBQ店で働いていたときは毎日鉄板を洗っていた」と書き込み、一般的な韓国料理店の光景ではないと説明した。

実際に動画を確認すると、鉄板に載っていたのは、韓国人であればサムギョプサルとは呼ばない部位の肉であり、その横には韓国ではあまり見かけないソースが置かれていた。
問題の動画が海外で話題になったという報道を受け、国内ネットユーザーからは「韓国でこんな衛生管理が行われていたら、大騒ぎになる」「韓国ならすぐに店の場所が特定されるはず」「ウジ虫が出ても肉を焼き続けている様子を見ると、韓国ではないとわかる」といったコメントが寄せられ、フェイクニュースの拡散を懸念する声が相次いだ。
タイなど一部海外メディアは、問題の動画はフィリピンの韓国式BBQ店で撮影されたものと報道しており、誤った情報として広まる可能性は低まったとみられる。
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