
インドネシアの裁判所が、同性間で抱擁やキスをしたとして起訴された20代の男性2人に、公の場での鞭打ち80回という重い刑を言い渡した。
ニューシスの報道によれば、AP通信は11日、インドネシアのアチェ州バンダ・アチェに位置するシャリア裁判所が、今年4月に公園内のトイレでキスや抱擁といった性的行為を行った疑いで起訴された20歳の男Aと21歳の男Bに対し、鞭打ち80回の刑を言い渡したという。
2人は、トイレに一緒に入るところを目撃した住民からの通報を受けてその場に駆けつけた警察により逮捕された。警察は、2人がトイレ内でキスや抱擁をしている場面を確認し、裁判所はこれを性的行為と見なした。
検察は当初、2人に対し公の場での鞭打ち85回を求刑していたが、裁判所は「被告人たちは前科のない優秀な学生であり、法廷でも礼儀正しく振る舞い、当局に協力的であった」として刑を軽減した。
さらに、裁判所は「彼らが過去4ヶ月間拘留されていた点を考慮し、刑からそれぞれ4回分を減じる」と付け加えた。
アチェ州は、インドネシアで唯一イスラム法(シャリア)が適用されている地域であり、同性愛のみならず、婚外性行為や賭博、飲酒なども処罰の対象となっていることで知られている。
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