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2025年08月19日火曜日
ホームトレンド【制度不在】SNS精子提供で7人妊娠4人出産、同性カップルを救った38歳男性に揺れる社会

【制度不在】SNS精子提供で7人妊娠4人出産、同性カップルを救った38歳男性に揺れる社会

引用:Getty Images*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:Getty Images*この画像は記事の内容と一切関係ありません

30代の男性がSNSを通じて自身の精子を提供し、同性カップルや非婚女性の妊娠を手助けしていた事実が明らかになり、論争を呼んでいる。

18日にVNエクスプレスなどが報道した内容によると、「ハジメ(仮名)」と呼ばれる38歳の男性が15日にメディアに出演し、これまでに20人以上の女性から精子提供の依頼を受け、そのうち7人が妊娠し、4人が出産したと明かしたという。

ハジメさんの精子提供は5年前、大学時代の友人が不妊に悩んでいたことがきっかけだった。彼は「最初は友人から『妻との関係を持ってほしい』と頼まれて驚いたが、事情を理解して協力した」と述べ、「その後、子どもが生まれて幸せそうな夫婦を見て、他の人たちも助けたいと思うようになった」と語った。

ハジメさんはSNSアカウントで毎月の感染症検査結果を公開し、学位証明書も掲載して信頼性を高めた。提供の際には金銭的対価を受け取らず、法的契約や親権・養育責任を求めないという原則を設けた。

依頼者の多くは女性同士のカップルや非婚女性だという。日本では、同性カップルや非婚女性が医療機関を通じて精子提供を受ける行為は法的に認められていない。

ハジメさんは「金銭目的ではなく、誰かにとって意味のある手助けをしたい」と述べた。彼の行動が報じられると、賛否が分かれ議論を呼んだ。ネットユーザーからは「社会的ニーズに応じて法制度を見直すべきだ」「医療的な安全性が不十分で、法的紛争のリスクも高い」などの意見が出ている。

現在の日本には精子提供に関する包括的な法律が存在しない。日本産科婦人科学会のガイドラインでは、提供対象を「法的に婚姻関係にある夫婦」に限定しており、その中でもほとんどの場合は夫の不妊に限られる。このため、日本でもオンラインを通じた非公式な提供が増えており、医療の安全性や法的責任の問題も懸念されている。

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