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2025年08月20日水曜日
ホームトレンド肉が蛍光ブルーに変色…カリフォルニアで発見された“青いイノシシ”に州当局が緊急警戒

肉が蛍光ブルーに変色…カリフォルニアで発見された“青いイノシシ”に州当局が緊急警戒

引用:デイリー・メール
引用:デイリー・メール

米カリフォルニア州でイノシシの肉や脂肪が「蛍光青色」に変色する事例が相次ぎ、州当局が汚染拡大の可能性に警戒を強めている。

英『デイリー・メール』紙は18日(現地時間)、同州モントレー郡周辺で住民や狩猟者が青色に変色したイノシシを発見し、当局に通報したと報じた。

現地の野生動物管理業者の代表ダン・バートンは、発見された個体について「ネオンブルーだった」と証言した。調査の結果、この現象は殺鼠剤ジファシノンによる可能性が高いことが判明した。

ジファシノンはネズミやリスなどの齧歯類の駆除に広く用いられる化学物質で、通常は蛍光色素が添加されている。

専門家は、イノシシが餌を直接摂取するか、中毒した齧歯類を捕食することで体内に蓄積されたと分析している。

カリフォルニア州魚類・野生動物局(CDFW)は狩猟者や住民に対し、「蛍光青色に変色した肉を発見した場合は摂取せず直ちに通報するように」と呼びかけた。

さらに「イノシシに限らず、シカやクマ、ガチョウなど他の野生動物にも拡散する可能性がある」とし、「毒物は加熱後も残留し、人間や動物に中毒を引き起こすおそれがある」と警告した。

ジファシノンは体内で重度の内出血を引き起こし、死に至る毒性を持つ。2023年の研究では、致死量に達するには複数回の摂取が必要とされたが、汚染された肉を摂取した人や動物には無気力などの中毒症状が現れる可能性がある。

このような事例は初めてではない。2015年には同じ地域で捕獲されたイノシシの体脂肪が蛍光青色に変色した事例が報告され、2018年の調査では野生イノシシの約8.3%から殺鼠剤の残留物が検出された。

カリフォルニア州は野生動物保護を目的に2024年からジファシノンの使用を禁止したが、ここ数か月間に同様の通報が相次いでいる。現地の保健当局は警戒を強め、モントレー郡全域に関連警報を発令した。

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