
国内メディアが指摘したのは、今夏ソン・フンミン(33、ロサンゼルスFC)が米国へ渡った後、欧州サッカーで「韓国勢の存在感が急速にしぼんでいる」という現実だ。韓国国内でも危機感が高まり、日韓の海外組の歩みの差がますます際立っている。
22日付の『アサ芸プラス』は「欧州サッカー界で日韓の明暗がはっきり分かれてきた。人気、実力、チーム内での立ち位置――あらゆる面で差が広がっている」と伝えた。
記事はブンデスリーガにおける両国選手の現状を分析。今季、同リーグに所属する日本人選手は実に11人。伊藤洋輝(バイエルン)、堂安律(フランクフルト)、佐野海舟(マインツ)、町野修斗と福田潮(ボルシアMG)、町田浩樹(ホッフェンハイム)、藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)、鈴木優斗(フライブルク)、冨安健洋(シュトゥットガルト)らが名を連ねる。UEFAランキング4位の舞台で日本人が確固たる存在感を放っている格好だ。

一方の韓国勢はわずか3人。昨季までマインツに在籍したホン・ヒョンソクがフランスへ去り、現在ブンデスでプレーするのはキム・ミンジェ(バイエルン)、イ・ジェソン(マインツ)、チョン・ウヨン(ウニオン・ベルリン)のみ。かつての厚みは完全に失われた。
『アサ芸プラス』は「新シーズンの陣容がほぼ固まった欧州で、日本選手の勢いはとどまるところを知らない。しかしライバル国はソン・フンミンの離脱を境に急速に失速した」と指摘。さらに「ミュンヘンのCBキム・ミンジェは独メディアから連日厳しい批判を浴び、放出候補に挙げられている。韓国の至宝イ・ガンインもPSGでの地位確立に苦戦し、移籍説が絶えない」と伝え、スター不在にあえぐ韓国の厳しい現状を浮き彫りにした。
韓国メディアの反応にも触れ、「韓国人欧州組の衰退を嘆く声が強まっている。ブンデスで日本人が圧倒的多数を占める事実に焦燥を募らせ、プレミア開幕戦で躍動した田中碧(リーズ)には『また日本か』とヒステリックな反応すら見られる」と報道。日韓ライバル構図の差が広がり続ける現実に、韓国国内の苛立ちが募っていると伝えた。

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