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2025年08月26日火曜日
ホームトレンド【懲役293年】青年7人殺害犯に下された極刑、国家を覆った暴力の時代

【懲役293年】青年7人殺害犯に下された極刑、国家を覆った暴力の時代

引用:CTVニュース
引用:CTVニュース

14年前、メキシコ社会を震撼させた青年7人の誘拐・殺害事件の犯人に、事実上終身刑に相当する重い刑が科された。

メキシコのタマウリパス州裁判所は24日(現地時間)、殺人、誘拐、犯罪組織活動、軍用火器の不法所持の罪で起訴されたホセ・ルイスに対し、懲役293年の刑を言い渡した。さらに、裁判所は彼に253万386ペソ(約2,000万1,714円)の罰金を科した。

被害者の中には、メキシコの著名な詩人ハビエル・シシリアの息子も含まれていた。シシリアの息子フアン・フランシスコ(当時24歳)は、2011年3月27日に友人6人とともにギャングに誘拐され、車内で遺体として発見された。息子の死後、シシリアは詩作を断念し、当時のフェリペ・カルデロン政権(2006~2012年)の「麻薬との戦争」政策を厳しく批判する社会運動家としての活動を開始した。

カルデロン政権は強硬策を掲げてカルテルを圧迫したものの、かえって暴力の激化を招き、国中が「血で染められた」と批判した。カルデロン政権下で「麻薬との戦争」により約7万人が犠牲になったとされ、その政策は失敗と断じられている。当時治安を統括していたヘナロ・ガルシア・ルナ元公共安全相は、シナロア・カルテルと結託し麻薬密輸を幇助した罪で、昨年ニューヨークの連邦地裁から懲役38年4か月の刑を言い渡された。彼が麻薬王ホアキン・グスマン、通称「エル・チャポ」とも繋がっていたことが判明した。

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