
中国・上海で、結婚式当日に脳卒中で倒れ全身がまひした60代男性の口座から、16歳年下の妻が巨額の資金を引き出していたことが判明し、強い非難を浴びている。
23日(現地時間)、香港紙『サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)』 などによると、上海出身の男性ワン氏(61)は20年以上前に離婚し、ひとりで娘を育ててきたが、2016年に16歳年下の女性レン・ファン氏(45)と再婚した。
親族らは「上海で独り暮らしをする高齢男性は年金や財産、住宅移転補償などの恩恵があるため人気が高い」と懸念を示していた。ワン氏の母親も「大きな年齢差のあるレン氏には別の思惑があるかもしれない」と反対したが、結婚は強行された。
しかし結婚式当日、ワン氏は脳卒中で倒れ、その後健康状態は急速に悪化。2019年には左半身がまひして言葉を失い、最終的には療養施設に入所し、右手だけで意思疎通を続ける状況となった。
2020年、ワン氏の自宅が立ち退き対象となり、ワン氏と娘には200万元(約4,100万円)以上の補償金と新しいマンションが与えられた。するとレン氏は夫を「法的無能力者」だと主張し、自身を唯一の後見人に指定するよう訴えたうえ、継娘に補償金の一部を求める訴訟まで起こした。裁判所はワン氏が110万元(約2,270万円)を受け取り、残りは娘に渡すよう命じた。
その過程で、娘は「父の資金が妻レン氏の管理する口座に移され、2年間にわたり多額が引き出された」と主張。中には1日に5万元(約100万円)を引き出したケースもあったという。昨年8月時点でワン氏の口座残高はわずか42元(約870円)にまで減っていた。
レン氏は「引き出したお金は療養施設の費用や健康補助食品の購入に充てた。利率の高い地元銀行に預けたこともある」と弁明した。しかし娘は「月6,000元(約12万3,600円)の年金で生活費や療養費は十分賄える」と反論した。
最終的に裁判所は「妻と娘が共同で後見を担い、財政的な決定は共同署名を必要とする」と判断。また、レン氏が夫名義で得た新しいマンションの分割を求めた訴えも退けられた。
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