「母になりたい」と投稿していた21歳チアリーダー、自宅クローゼットから新生児の遺体

アメリカの大学でチアリーダーとして活動する21歳の女性が、自身が出産した新生児を自宅のクローゼットに隠し、死亡させた疑いで警察に逮捕された。
3日(現地時間)、米紙ニューヨーク・ポストなどによると、「クローゼットに赤ちゃんの遺体がある」との通報を受けて出動した警察は、ケンタッキー州にあるレイケン・スネリング容疑者(21)の自宅を捜索したところ、黒いゴミ袋に入れられた新生児の遺体を発見したという。
スネリング容疑者は6月、SNSに結婚指輪や家、現金を意味する絵文字とともに「母になることを目標にしている」と投稿していた。これに対し事件後、ネット上では「母になりたいと言いながら、なぜ子どもを死なせたのか」と非難の声が相次いでいる。
ケンタッキー州では2022年以降、事実上すべての中絶が禁止されており、強姦や近親相姦による妊娠も例外とはならない。ただしケンタッキー州内には、匿名で赤ちゃんを託せる「ベビーボックス」や、病院や消防署などに預けられる制度も整備されているため、「他の選択肢があったはずだ」との指摘も出ている。
警察によると、スネリング容疑者は死体遺棄、証拠隠滅、出産の事実を隠した疑いで調べを受けており、現在は拘置所に収容されている。取り調べの中で出産を認めたとされるが、新生児の死因については検視が進められている。
検視官は「死因を明らかにするためには詳しい分析が必要だ」とした上で、「今回の出来事は地域社会に大きな衝撃を与えており、徹底的かつ慎重に調査を進めている」と述べている。
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