

日本の寺院内の湧水が、まるで金粉を撒いたかのように金色に輝く現象が話題を呼んでいる。福島県本宮市の岩角山にある岩角寺は、先月下旬から境内の湧水で、江戸時代から「黄金の花」と呼ばれてきた「金花水」現象が現れていると、2日にホームページで発表した。寺院関係者によると、先月27日に境内の清掃中に湧水が金色に変色しているのを発見したという。この湧水は、修行僧が身を清めたり、仏に捧げる水を汲む場所であった。
現地で「金花水」と呼ばれるこの現象は、気温や湿度などの条件が整うと、普段は無色透明の湧水が金色に見える。まるで金粉が水面に舞い、花が咲くような様子から「金花水」と名付けられた。金花水が初めて確認された時期は不明である。



寺院側によると、例年も稀にこのような現象は観察されるが、今回のように水面全体が金色に染まったのは2004年以来初めてだという。寺院関係者は「高温が続き、雨が降らないなどの気象条件の影響とみられる」と説明している。金花水現象は、日没時に最も美しく見えるという。過去に湧水で金花水が現れた際は、約10日で消失したと伝えられている。


岩角山観光協会の平晴夫会長は「めったに見られない吉兆のような現象だ」と述べ、「多くの人に実際に見てもらいたい」と語った。実際、この知らせが伝わると、同寺院には市民の足が絶えなかった。金花水を見るため、4日までに1,200人以上の来訪者が訪れたという。
SNSでも金花水を見たという証拠写真が共有され、瞬く間に話題となっている。X(旧Twitter)では「湧水の水面が黄金色に変わっていた」、「近くで見ると本当に金色だった」、「まるで金粉が水面に浮かび、膜を作っているような不思議な現象で、水生昆虫がいつも通り泳いでいたのでさらに不思議だった」、「歓迎される気分だった」、「金粉のようにキラキラしていて、良いことが起こりそうな期待感を感じた」といった感想が相次いだ。なお、今回の金花水現象は、4日時点で今後4〜5日ほど続くと予想されている。
コメント0