
中国雲南省の農家に野生の象が侵入し、倉庫の米50キロを食べた後に立ち去る映像が公開され、注目を集めた。
5日付の洪城新聞によると、事件は4日午前2時頃、雲南省西双版納傣族(シーシュアンバンナ・タイ族)自治州勐腊県(モンラー県)の農家で発生した。野生の象1頭が鉄門を倒して中庭に入り、約40分間とどまったという。
象は倉庫を物色し、塀の横に置かれていた米袋を食べ尽くした。農家の住民ポン氏は「門は外側からしか開かない構造だったが、象が頭で押して侵入した」と述べた。現地住民は「この地域には野生の象が生息し、家に入ることもある」と語った。
中国当局は野生動物による財産被害を補償する保険制度を運用しており、今回の事件では保険会社が現場で損害査定と補償手続きを進めている。
一方、専門家は、住民と野生動物の接触を減らすには生息地の保護や農家周辺の境界強化など抜本的な対策が必要だと指摘した。
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