77歳のがん患者、手術後に「健康な腎臓」が摘出されていた…フランスの病院で前代未聞の医療ミス

フランスの病院で、77歳の癌患者の健康な腎臓が誤って摘出される医療事故が発生した。患者は癌がある腎臓のみで生存しなければならない状況となり、家族は病院を相手取り訴訟を起こした。
24日(現地時間)、英デイリー・メール紙の報道によると、事故はパリ郊外クレテイユにある病院で7月に起きた。腎臓がんの手術を受けていた77歳の男性患者に対し、医療チームが誤って健康な腎臓を摘出したという。
腎臓の摘出手術は通常1時間から4時間を要する複雑な手術だが、麻酔から目覚めた患者は、癌のある腎臓ではなく反対側の健康な腎臓が取り除かれていたことを知らされ、衝撃を受けた。
一般的に、腎臓を全摘出したがん患者の5年生存率は90%を超えるとされる。しかし、この患者は病変のある腎臓に依存せざるを得ない状況となり、予後は不透明になった。
患者家族は、この病院を運営するパリ公立病院連合を相手取り法的措置を取った。
今年初めには、米国でも同様の医療事故が発生している。
米ミネソタ州の病院で、84歳の女性ウェンディ・ラッパポートさんが脾臓摘出手術を受ける予定だったが、医師が誤って健康な腎臓を摘出した。感染した脾臓は残されたまま手術が終了し、ラッパポートさんは透析治療を余儀なくされた。ラッパポートさんも現在、病院を相手取り訴訟を進めている。
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