
田舎に暮らすおばあさんの家にいる犬が退屈しているのではないかと心配した都会暮らしの孫が、「おもちゃを買って送ろう」と考えたエピソードが、思わぬ笑いを呼んでいる。
一人暮らしのおばあさんを頻繁に訪ねることが難しい孫は、いつもおばあさんの家の犬のことを気にかけていた。最近になって「一人で退屈していないだろうか」と心配になり、電話口でそっと尋ねたという。「おばあちゃん、犬におもちゃを送ってもいい?」

その気遣いに対して、おばあさんは「大丈夫だよ」と答え、1枚の写真を送ってきた。その画像を見た孫は、思わず吹き出してしまった。
写真に映っていたのは、泥だらけになってごろりと寝転がる犬の姿。頭から足先まで土にまみれているのに、その表情はどこまでも満ち足りていて、世界で一番幸せそうに見えた。
実はこの犬にとって、地面を掘って虫を探すことこそが最高の遊び。おばあさんの庭という大自然の中で、すでに自分だけの完璧な娯楽を見つけていたのである。
孫の優しさとは少し違う形で、犬はおばあさんのそばで存分に幸せを味わっていた。泥だらけではしゃぐ無邪気な姿は、「本当の楽しみはどこにあるのか」を雄弁に物語り、見る人の心まで温かくしてくれた。
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