
フランス領グアドループ出身の60代男性が、刑務所に収監されている孫に会うため、意図的にスーパーマーケットで窃盗行為を働いた事件が明らかになった。
現地時間の9月8日、仏紙ル・パリジャンなどの報道によると、先月28日、フランス領グアドループ諸島北部のバス=テール島で、69歳の男性Aが覆面姿で地元警察署近くのスーパーマーケットに侵入し、金銭を要求した疑いで逮捕された。
その後、現地裁判所はAを武装強盗および加重暴行などの容疑で起訴し、懲役1年3か月の実刑判決を下した。裁判所は「Aの心臓疾患など健康上の問題と、前科がない点を考慮した」と量刑理由を説明した。
Aはこれまで週に2回、刑務所の面会室で孫と面会していたが、孫が同じ受刑者からたびたび暴行を受けていることを知り、心を痛めていたという。
孫は継続的な暴行により、体中にあざを負い、歯が折れるなどの被害を受けていたことが報じられている。
Aの弁護人は「Aは切羽詰まっていた。金銭には興味がなく、ただ刑務所に入って孫に会い、せめて一緒に散歩をしたかっただけだ」と語った。
報道によれば、現地裁判所はAに対し、事件を起こしたスーパーマーケットへの立ち入り禁止と心理治療プログラムの受講を命じた。ただし、孫との面会権は引き続き認められている。
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