マレーシアに「銃撃犯チョ・スンヒ」の名前が…女子生徒殺害の凶器から発見
学校のトイレで14歳男子生徒が16歳女子生徒を殺害

マレーシアの学校で男子生徒による女子生徒殺害事件が波紋を呼ぶ中、犯行に使われた凶器に米国の韓国系銃撃犯「チョ・スンヒ」の名前が刻まれていたことが明らかになった。
シンガポール紙「ザ・スター」などの報道によると、今月14日午前9時10分頃、マレーシア・セランゴール州の学校の女子トイレ付近で16歳の女子生徒Aさんが遺体で発見された。
警察は同校の14歳男子生徒Bを容疑者として逮捕、拘留した。
犯行時、被害者の悲鳴を聞いた教師がトイレ付近で遺体を発見し、午前9時40分頃に通報した。Aさんの体には複数の刺し傷があった。
Bは事件直後、凶器を手に校内を歩き回り、「人を殺した」と叫んでいたという。その後、教師とBの兄が制圧。犯行に使用された凶器2点も発見された。
動機は公式発表されていないが、Aさんの友人は現地華字紙「中国時報(チャイナプレス)」に「事件前夜、BがAに告白したが断られた」と証言した。
中国時報によると、現地警察は今年15日の中間捜査発表で凶器3点を押収したと明らかにした。
そのうち2点には、米国の銃乱射事件の犯人2人の名前が刻まれていたという。
1点の刃には「サンディフック2012」と「アダム・ランザ」、もう1点には「スンヒ・チョ」と刻まれていた。
アダム・ランザ(当時20歳)は2012年12月14日、米コネチカット州のサンディフック小学校で銃乱射事件を起こした犯人だ。
ランザは母親を殺害後、同小学校で無差別乱射し、児童20人と校長を含む教職員6人を殺害、自ら命を絶った。ランザと同小学校の関連性は薄く、動機は不明確だった。
チョ・スンヒは2007年4月16日、米バージニア工科大で銃乱射事件を起こした韓国籍の米永住権者だ。この事件で32人が死亡、23人が負傷。チョも自殺した。彼は犯行前に「宣言文」動画をメディアに送付していた。
Aさんの遺族によると、遺体には200箇所以上の刺し傷があったという。遺族は取材に対し、「Aさんがトイレの個室に鍵をかけていたが、Bが個室を乗り越えて犯行に及んだ」と語った。
遺族は、Bがどのようにして危険な凶器を容易に校内に持ち込めたのか疑問を呈している。
現地警察は、Bが犯行時に手袋を着用していたことから、計画的犯行の可能性を示唆している。
当初、Bが相談治療を受けていたとの報道があったが、警察は学業関連の相談のみで、心理治療の記録はないと明らかにした。
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