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航空機の新たな脅威?モバイルバッテリーによる機内火災、専門家が明かす「意外にシンプル」な解決策

太恵須三郷 アクセス  

引用=海外メディア「ニュース1」
引用=海外メディア「ニュース1」

「モバイルバッテリーを持って旅行するのはもう無理。荷物として預けることもできず、機内に持ち込むのも危険で、どうすればいいのか分からない」

昨年、韓国の務安(ムアン)国際空港で発生したチェジュ航空の事故に続き、先月28日には金海(キメ)国際空港で離陸準備中だった香港行きエアプサンの旅客機(BX391)で、モバイルバッテリーが原因と見られる火災が発生した。この事件を受けて、「飛行機恐怖症」が広がり、機内持ち込み品の管理が重要視されるようになった。航空事故の専門家は、より安全にモバイルバッテリーを機内に持ち込む方法を提案している。

3日、新羅大学航空運航学科のチェ・インチャン教授は韓国のメディア「YTNラジオ」の番組『賢明なラジオライフ』に出演し、「エアプサンの旅客機で発生した火災の正確な原因については調査中だが、モバイルバッテリーが直接的な原因である可能性は十分にある」と述べた。

チェ教授は「リチウムイオンバッテリーはエネルギー密度が高く、常に火災の危険性を含んでいる」としつつも、「ただし、現時点では早急に火災の原因として断定するべきではない」と強調した。そして、「現在、ノートパソコンやスマートフォンなどが必需品となっている今、機内持ち込みを制限するのは現実的に難しい」と語り、「そのため、国際規則と国内法でモバイルバッテリーの持ち込み方法について推奨する方針を採るべきだ」と説明した。

現在の規定では、100Wh以下のモバイルバッテリーは1人当たり5個まで機内に持ち込むことができ、6個以上の場合は航空会社の承認が必要だ。しかし、機内保管方法についての具体的な規定がなく、モバイルバッテリーが収納棚に保管されると、火災が発生した際の初期対応が難しくなるという指摘もある。

これに対し、チェ教授は「乗客がチェックイン時にモバイルバッテリーを持っているかどうかを確認する手続きを導入すべきだ」と提案した。「航空会社が透明なビニール袋を提供して、モバイルバッテリーを保管させれば、目視で状態を確認できる」とし、「搭乗前に乗務員が搭乗券を確認する際に、このビニール袋を再確認し、安全規則を案内する手続きも必要だ」と強調した。

さらに、「航空会社のコンピュータシステムにモバイルバッテリーを所持する乗客の情報を入力し、乗務員が飛行中もこれをモニタリングできるようにすべきだ」と述べ、「複雑なシステム構築なしに即時実施できる現実的な方法であり、航空安全の強化に寄与するだろう」と付け加えた。

一方、国土交通省の航空鉄道事故調査委員会(航空鉄委)は3日午前9時30分から、フランス航空事故調査局(BEA)、警察科学捜査隊、消防、国立科学捜査研究所と合同でエアプサン旅客機の鑑識を実施した。この鑑識は発火原因の究明が中心となる見込みだ。

乗客と乗務員による証言によると、機体後方の荷物棚から「パチパチ」という音がした後、煙と火が発生したという。このため、該当空間に保管されていたモバイルバッテリーや電子機器から火が出た可能性が指摘されている。

太恵須三郷
CP-2023-0094@fastviewkorea.com

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