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2025年05月08日木曜日
ホームトレンド「支配者と奴隷の構図」か?冷房カフェでコーヒー片手に「労働者見物」...タイの深すぎる闇がSNSで拡散中

「支配者と奴隷の構図」か?冷房カフェでコーヒー片手に「労働者見物」…タイの深すぎる闇がSNSで拡散中

 

引用:Facebook
引用:Facebook

 

タイの企業幹部が、工場労働者の作業風景を一望できるガラス窓の前で撮影した写真をSNSに投稿し、現地で物議を醸している。

香港の サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、タイ・サンタイ党の党員であり、トンブリヘルスケアグループ専務取締役のスワディ・プンタパニッチ氏が先月23日、自身のSNSに投稿した1枚の写真が批判を浴びているという。

有名カフェで撮影されたその写真には、椅子に腕をかけて微笑むプンタパニッチ氏の姿が写っている。テーブルにはコーヒーとデザートが置かれ、背後の大きなガラスの窓越しには、タバコ工場で床に座って働く労働者たちの姿が見える。

プンタパニッチ氏は写真に「このカフェはタバコ葉選別工場の一角を改装したもので、彼らの生活様式を垣間見ることができる」とコメントを添えた。

この投稿に対し、多くの批判的なコメントが寄せられた。カフェから労働者の作業風景を眺める様子が「人間動物園」のようだという指摘もあった。一部では、この光景を「タイ社会の縮図」と評し、「富裕層は空調の効いた場所で快適に過ごす一方、貧困層は酷暑の中で苦労している」と批判した。

これらの批判に対し、プンタパニッチ氏は「人間動物園という指摘は浅はかであり、むしろそのような見方こそが工場労働者の尊厳を傷つける」と反論した。

カフェ側もSNSを通じて 釈明に乗り出した。当該工場はカフェオーナーの家族が代々経営してきたもので、工場の一部をカフェに改装し、タバコ工場の歴史や労働者の作業風景を共有するためにガラス窓を設置したと説明。労働者たちは公正な報酬を受け取っており、「見世物」のために雇用されたわけではないと主張した。

世界銀行はタイの所得格差が東アジアで最も深刻な水準にあると指摘している。SCMPによると、タイの工場労働者の日給は通常350バーツ(約1,533円)程度だという。

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