恋人の所有する暗号資産を無断で移転させた女に実刑判決が下された。
16日、韓国の法曹界によると、済州（チェジュ）地方裁判所第2刑事部のイム・ジェナム部長判事は前日、特定経済犯罪加重処罰等に関する法律違反（詐欺）などの容疑で逮捕されたA被告（41・女）の判決公判で、懲役2年を言い渡した。
A被告は今年1月5日、交際中の被害者B氏の自宅で、それぞれ1億7,000万ウォン（約1,773万2,901円）と5億1,300万ウォン（約5,352万8,945円）、合計6億8,600万ウォン（約7,158万617円）相当の暗号資産を自身の暗号資産ウォレットに無断で移転させ、詐取した容疑で起訴された。
また、A被告は同日、被害者が寝ている間、携帯電話と現金200万ウォン（約20万8,690円）など、総額460万ウォン（約48万137円）相当の金品を窃盗した容疑もかけられている。A被告側はこれらの公訴事実をすべて認めた。
イム部長判事は「被害総額が高額であること、被告がこの事件以前にも詐欺罪で2回の処罰を受けていること、本件犯行時にも別の詐欺罪で在宅起訴され裁判中であったことなどを考慮すると、厳しい処罰が必要である」としつつ、「ただし、被害額の大部分が返還され、実際の詐取額が大きくない点などを考慮した」と量刑理由を説明した。