中国で妻の不倫を疑って殺害した夫が、娘による減刑を求める嘆願を受けて死刑を免れた事案が注目されていることが分かった。
『サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)』17日付によると、30代の男性Aは2023年3月、妻Bを感電死させたとして終身刑を言い渡された。

再婚同士の夫婦には14歳の娘と2歳の息子がいた。Aは妻の不倫を疑い、家庭内の対立は深刻化していた。Aはシャワー中の妻が使う温水器に電流を流し、感電死させた。
翌朝、Aは警察に自首した。警察署へ向かう途中、いとこに息子の養子縁組を依頼し、友人には娘の養育を託した。現在、2人の子どもはAの両親が養育しているとみられている。
『河北省の裁判所』はAの行為を故意殺人罪と認定し、終身刑を宣告した。一方、14歳の娘は嘆願書を提出し、「父は家庭内で問題を起こしたことはなく、普段の生活態度も安定していた。過ちを承知しているが、帰宅して弟と私を養育してほしい」と訴えた。
裁判所は娘の訴えと家庭事情を考慮し、「終身刑とする判断は、帰宅を待つ子どもたちの精神的安定につながる」として量刑に反映したとみられている。













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