
挨拶をめぐる口論から、近所の後輩の男性に刃物を振り回したとして、60代の男に対し懲役刑の実刑判決が言い渡された。
3日、法曹界によると、ソウル北部地方裁判所第13刑事部(ナ・サンフン裁判長)は、殺人未遂および特殊傷害の容疑で起訴された60代の男性A被告に、懲役6年を言い渡し、犯行に使用された凶器を没収した。
地元の先輩・後輩関係であったA被告と被害者Bさんは、今年6月、ソウル中浪(チュンナン)区の事務所で被害者CさんやDさんらとギャンブルなどをしていた際、挨拶をめぐって口論になった。
A被告がD氏に「なぜ挨拶をしないのか」と尋ねたところ、隣にいたBさんが「年上らしくしてくれれば挨拶もする」と応じ、2人の言い争いはすぐに取っ組み合いへと発展した。
その過程で、Bさんから顔に血が滲むほどの暴行を受けたA被告は、侮辱と怒りを覚え、自宅から果物ナイフを持ち出し再び事務所に戻った。その後、Bさんの首の後ろや目の下などを何度も刺した容疑で起訴された。
Bさんは首の部分の開放創など全治5週間の傷害を負った。喧嘩を止めようとしたCさんもA被告が振り回した凶器で指を切られ、全治4週間の診断を受けた。A被告は事件発生の約3カ月前にも、同じ事務所で包丁を持ってBさんと争うなど、両者の対立は以前から深かったという。
裁判部は量刑理由について、「被告人は、殺害につながる危険性を十分認識しながら犯行に及んだ」とし、「殺人は未遂に終わったものの、被害者らが全治4〜5週間の傷害を負った点を考慮すれば、罪質は軽くない」と判示した。さらに「暴力犯罪の前科があるにもかかわらず、再び凶器による犯行を犯したという点で、これに相応する処罰は避けられない」と付け加えた。













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