
米国において、30代の外科医が妊娠中の交際相手が睡眠中に中絶薬を服用させ流産させた容疑で起訴され、医師免許が停止となった事態が明らかになった。オンライン上では嘲笑が広がる事態となった。
米「フォックス・ニュース」などが10日(現地時間)に報じたところによると、オハイオ州トレド大学医学部の外科レジデントであったハッサン・ジェームス・アッバス被告(32)が、被害者に無断で薬物を投与した容疑などにより、最近、医師免許停止処分を受けている。
裁判所の文書により、アッバス被告は去る3日付で、誘拐、証拠隠滅、中絶薬の違法流通、公務執行妨害、身分詐称、危険薬物取得に関する詐欺など、6件の重犯罪で起訴されたことが明らかにされている。
医師免許停止手続きのための聴聞会に提出された文書によると、妻と別居中であったアッバス被告は昨年、被害女性との交際を開始したという。その後、昨年12月7日、交際相手が妊娠したことをアッバス被告に伝えると、アッバス被告は中絶を強要した。
被害者がこれを拒否すると、翌日、アッバス被告は中絶薬を処方・注文する際、別居中の妻の名前、生年月日、運転免許証番号を不正に利用した。
数日後の12月18日未明、アッバス被告の自宅で一緒に就寝していた際、被害者はこの様な薬物投与の被害に遭遇した。
被害者は「午前4時頃、一度目が覚めた際にアッバス被告が起きているのを見て再び眠りに就いた。その後、再び目が覚めた時には、アッバス被告が私の上に乗っていた。最初は抱きしめようとしているのだと思った」と供述している。
しかしアッバス被告は、力で被害者を抑えつけたまま、粉薬を付けた指を彼女の下唇と歯茎の間に無理やり押し込んだとされる。
被害者は逃れようともがいた末、なんとかキッチンに逃れて緊急通報ダイヤル911に通報したものの、アッバス被告が追いかけてきて携帯電話を奪ったとされている。
被害者は自ら車を運転して救急救急外来を受診し、医療スタッフに暴行被害を訴えた。
病院での検査結果、被害者は「薬物による流産」と診断されている。
アッバス被告は中絶薬を注文した経緯や、薬物強制投与の犯行については概ね認めているものの、「彼女が中絶薬を服用することに同意していた」と主張している。
またアッバス被告は、事件当日の午後、出勤途中に車を運転しながら薬を投げ捨てたと供述した。
アッバス被告は今月19日に出廷する予定であると報じられている。













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