
「単にロックを解除する問題に過ぎない」
ロサンゼルス・ドジャースがワールドシリーズ2連覇まで行けた決定的な動力の一つは、日本の「パーフェクト怪物」佐々木朗希(24)のクローザー起用だった。タナー・スコットがブローン・セーブ10回を犯し、ドジャースの後ろは最大のアキレス腱となった。しかし、佐々木はポストシーズン9試合で3セーブ、防御率0.84と奮闘した。

佐々木はシーズン終盤、肩の怪我から回復する過程が停滞していた。投球数を増やせなかったため、逆転の発想でブルペンエースとして起用したのがうまくいった。ただ、この過程で投球時に曲げていた軸足の膝を立て、リリースポイントを上げた。それによって球威を回復し、コマンドを掴んだ。
100〜101マイルのフォーシームが見事に復活した。そしてスライダーとカッターを封印した。フォーシームと最も得意な武器のスプリッターでメジャーリーグの打者たちを圧倒した。とにかくドジャースにとっては、佐々木の最大の強みと健康回復を確認したのが最大の収穫だ。
佐々木は2026シーズンに先発投手として戻る。MLB.comは先月30日(以下、日本時間)に救援の役割を終え、先発に戻る佐々木を集中的に取り上げた。ポジティブな点が多いが、懸念事項も指摘した。今後ドジャースの先発陣の核として活躍しなければならないからだ。
MLB.comは「佐々木はローテーションにいる間、時速99マイル以上で記録された投球数はわずか8個に過ぎなかった。9月25日、初のビッグリーグ救援登板から佐々木は時速99マイル以上で46球を投げた。彼はさらに強く投げるだけでなく、フォーシームと厄介なスプリッターをすべて取り戻していた。先発投手として三振(24個)とほぼ同じ四球(22個)を記録したが、救援として四球率(14.3%から10%)を下げ、三振率(15.6%から20%)を引き上げることに成功した。打者たちは彼が両方の球種をストライクゾーンに入れると、もはやスプリッターに対応する余裕がなく、51.3%の空振り率を記録した」と述べた。
続けてMLB.comは「佐々木の救援投手としての全体的な姿は、昨オフシーズンメジャーリーグに来たとき非常に欲しがっていた腕とずっと似ていた。ドジャースは1年間彼を待っていたという確信を持って投球したが、これは来シーズンを前に良い兆しだ」と述べた。
ただし、佐々木が10月10日、フィラデルフィア・フィリーズとのディビジョンシリーズ第4戦で3イニングパーフェクト投球をした後、14日、ミルウォーキー・ブルワーズとのチャンピオンシップシリーズ第1戦で⅔イニング1被安打2四球1失点でつまずいたことを見逃さなかった。
MLB.comは「佐々木はナショナル・リーグディビジョンシリーズでフォーシームで99〜100マイルの平均球速を記録した後、ナショナルリーグチャンピオンシップシリーズとワールドシリーズ最後の5試合で98マイルを少し超える速度で直球を投げた」と述べた。当然36球投球の影響だった。
むしろ先発投手としての実質的な準備、変化球の種類が課題だ。MLB.comは「実際には未知数が知られているよりも多いかもしれない。ローテーションとブルペンの状況とワークロードがあまりにも異なるため、佐々木にとって他の要素も同様に重要かもしれない」と述べた。
また、MLB.comは「佐々木は肩をリハビリする間、マイナーリーグでのリハビリ中に投げていたカッターを練習したが、メジャーリーグの試合では投げていなかった。怪我から戻った後、スライダーも捨てた」と述べた。先発として長いイニングを効率的に投げるには、現実的にフォーシームとスプリッターだけでは不足だ。しかしカッターとスライダーはどうしても球種の価値が下がる弱点がある。まだ実戦で検証されていない。

それでもMLB.comは大きな心配をしていなかった。「1月にチームと契約した佐々木にとってもドジャースでオフシーズンを過ごすことが助けになるかもしれない。今年スプリングトレーニングが始まるまで数週間しか残っていなかったときに契約したが、今回は数ヶ月の準備時間があるだろう。彼がブルペンで活動しながら得た最も重要な教訓は、球威がまだ生きていたということだ。単にロックを解除する問題に過ぎない」と述べた。













コメント0