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習近平、カンボジアと30超の協定で、米関税政策に対抗姿勢強調…「全天候運命共同体」構築へ

川田翔平 アクセス  

中国の習近平国家主席は17日、東南アジア3カ国歴訪の最終日程としてカンボジアを訪れ、米国による関税政策や一方主義的対応を改めて強く批判した。会談では、カンボジアのフン・マネット首相が「多国間貿易体制が揺らぎ、一方主義が国際社会の不安定化を招く中で、中国は安定を維持する国際的な主導役を果たしている」と述べ、習主席の立場を支持した。

カンボジア側は、最大49%の関税引き上げが予告される中で、中国に対し、貿易、産業サプライチェーン、農業、インフラのほか、AI、保健、検疫、メディアなど幅広い分野における協力を求めた。習主席は、ベトナム、マレーシア訪問時と同様に、今回も30件を超える協力文書に署名し、具体的な支援を表明した。両国は今回の会談を通じて、新時代の「中国・カンボジア戦略的協力関係」の強化をうたう「運命共同体」構想を正式に打ち出した。

また、習主席はプノンペン王宮でノロドム・シハモニ国王から、外国首脳に授与されるカンボジア最高位の「カンボジア王国民族独立大勲章」を受章した。

習主席とフン・マネット首相は、首都プノンペンの平和宮で会談を行い、「中国とカンボジアは、グローバルサウスの重要な力として、平和・協力・連帯を共通の価値観に掲げ、一方主義や覇権主義に反対し、真の多国間主義を推進するべきだ」とし、米国の一方的な政策への懸念を示した。

さらに、「ASEANやランカン・メコン協力(LMC)といった地域枠組みで密に連携し、東南アジア地域の平和と発展を共に守っていかなければならない」と強調した。

フン首相は、「中国はカンボジアの最も信頼できる友人であり、習主席の指導のもとで、2049年の建国100年に向けた国家発展目標が着実に実現すると確信している」と述べた上で、人類運命共同体や三つのグローバル・イニシアチブ、「一帯一路」構想への全面的な支持を表明した。

続いて行われた前首相のフン・セン上院議長との会談では、習主席が「世界は多極化、経済のグローバル化、文明の多様化という大きな流れの中にあり、一方主義や覇権主義は支持を得られない。いかなる国も孤立した島に戻ることは望んでいない」と述べた。また「貿易戦争は多国間貿易体制を損ない、世界経済の秩序を乱す。各国は団結し、国家の安全と発展の主導権を自ら握り、相互尊重・互恵共生・共同発展の道を共に歩むべきだ」と強調した。

フン議長は、「中国は世界の平和と持続可能な発展において建設的な役割を果たしており、『一帯一路』構想や三つのグローバル・イニシアチブは、国際社会の共同利益の保護と安定の促進に大いに貢献している」と述べたうえで、「貿易戦争や関税措置は各国の正当な利益を損ない、国際情勢を不安定にしている。こうした動きに対抗するためにも、中国との協力を一層強化していく」と明言した。

一方、中国とカンボジア両国は、今回の首脳外交を契機に、これまでの「強固な友好関係」から「全天候運命共同体」へと一段と関係を深めた。新華社通信をはじめとする中国メディアは、この動きを「米中戦略競争の中で、中国がASEAN地域での影響力を強化するための外交的取り組み」と分析している。

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