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トランプ大統領、出口見えないウクライナ和平交渉から撤退を示唆…今週が山か

望月博樹 アクセス  

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ/ChatGPT
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ/ChatGPT

ウクライナ戦争の終結交渉でウクライナに圧力をかけてきた米国政府が、交渉から離脱する可能性を示し、今週中に方針を決定すると明らかにした。これに先立ち、ドナルド・トランプ米大統領は、ロシアがこれまでの配慮にもかかわらず言うことを聞かないとして、圧力の方向性を転換した。

トランプ政権でウクライナの和平交渉の仲介を主導しているマルコ・ルビオ米国務長官は27日(現地時間)、米NBC放送のインタビューで、「交渉は早期に成立しなけれならない」と述べた。彼は「この努力が実を結ばなければ、米国は時間と資源を投入し続けるわけにはいかない」と強調した。ルビオ氏は「今週は我々がこの取り組みを続けるか、他の問題に集中するかを決定する非常に重要な週になる」と主張した。

これに先立ち、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、ルビオ氏を含む米代表団が17日にフランス・パリで行われた会談で、ウクライナ側にクリミア半島放棄などを明記した終結条件を伝えたと報じた。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は22日の声明で、「領土放棄を要求する米国の条件を受け入れることはできない」と述べた。これを受け、トランプは翌日、SNSを通じてゼレンスキーを激しく非難し、迅速な終結を促した。

バチカンでフランシスコ教皇の葬儀に参列したトランプ大統領は、26日にゼレンスキー大統領と単独会談した後、今度はSNSを通じてロシアを非難した。トランプ氏は、ウラジーミル・プーチン露大統領に向けて「プーチンはこの数日間、民間地域や都市、村にミサイルを撃ち込む理由がなかった」とし、「彼は戦争を終わらせるつもりがないようだ」と批判した。さらに彼はロシアに対する金融および二次制裁などに言及し、「プーチンは差別的扱いを受けるべきだと感じている。あまりにも多くの人が死んでいる」と記した。

米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、プーチン氏が20日の復活祭を迎え米国が要求した「30日間の停戦」ではなく「30時間の停戦」を宣言したことについて、米国の交渉からの離脱を防ぎ、自分を飾るための措置だと分析した。ドイツのシンクタンク「カーネギー・ロシア・ユーラシアセンター」のタチアナ・スタノバヤ上級研究員は、「非常に短い停戦であれば失うものはなく、真に平和を望んでいるかのように見せるには有利だ」と述べた。

トランプ政権の仲介離脱の脅威がロシアを圧迫するための措置であるかは不明だ。昨年、トランプは「自身が当選すれば24時間以内にウクライナ戦争を終結させる」と豪語していた。しかし、今年1月、トランプ政権関係者は「終戦期限は就任100日目(今月30日)である」と主張した。

ルビオ氏はすでに18日にパリで「数日以内に短期的な停戦が可能かを判断しなけれならない」と述べ、「不可能であれば、米国は撤退する」と言い、仲介離脱の可能性を示唆した。JD・バンス米副大統領も23日、インド訪問中に「米国はロシアとウクライナに非常に明確な(終結)提案をした」とし、「今こそ彼らが受け入れるべき時であり、そうでなければ米国は手を引く」と警告した。

望月博樹
editor@kangnamtimes.com

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