
どれほど長い間、飢えに苦しんでいたのだろうか。一目見ただけで長期間の飢餓により肋骨が浮き出ており、見る者の心を痛ませる子犬がいる。
多くの人々が知るゴールデン・レトリバーの姿は影も形もなく、とてもゴールデン・レトリバーだと信じがたい姿だった。
肋骨が浮き出て深刻なゴールデン・レトリバーの姿に衝撃を受けずにはいられない。

経緯はこうだ。通りがかった人が数日前、偶然消火栓の横にいるゴールデン・レトリバーを一匹発見した。
衝撃的だったのはゴールデン・レトリバーの状態だ。長期間食べ物も水も与えられなかったのか、骨と皮だけの状態だった。
最初に見たときは鎖で繋がれていたため、飼い主がいるものと思った。しかし、何日も同じ道を通っても、なぜかその犬は変わらない姿でずっとそこに繋がれていた。

再び見たときには鎖が外されていた。事情が気になった通行人は周囲に聞き込みをしたら、このゴールデン・レトリバーが実は捨てられた野良犬だと知った。
最も胸を痛めるのは、まるで誰かを切実に待っているかのようで、ゴールデン・レトリバーはある特定の方向をじっと見つめ続けていたことだ。
もしかすると、自分を見捨てて突然いなくなった飼い主が戻ってくるのではないかと期待して見つめていたのかもしれない。

一目見ただけで肋骨が浮き出て深刻な状態のゴールデン・レトリバーを見過ごすことができなかった通行人は、野良犬保護団体に電話をかけて助けを求めた。
幸いにも、ゴールデン・レトリバーは無事に保護され、検査の結果、極度の痩せ以外に大きな健康上の問題はないことが判明した。
その後、このゴールデン・レトリバーはどうなったのだろうか。きっと以前のように体重も戻り、良い家族にも出会って、幸せな犬生を送っているに違いない。