

中国の有名な遊園地で、大型アトラクションが空中で突然停止するという事故が発生した。これにより、乗客は約1分間、逆さまの状態で宙吊りになったという。
先月30日(現地時間)、中国メディア「光明日報」が伝えたところによると、事故は28日、浙江省(せっこうしょう)杭州市(こうしゅう市)にある遊園地で発生したという。大型アトラクション「ジャイアントスイング」が最高点に到達した直後、突然動作が停止したという。
この乗り物は360度回転しながら大きく揺れる構造であり、停止した際、乗客たちは約1分間にわたり、空中で逆さづりの状態となった。
その結果、一部の乗客は頭痛や顔の紅潮、嘔吐などの不快感を訴えたという。
現場にいた観客の一人がSNSに動画を投稿し、「宙づりになった子どもたちはほとんどが中学生だったが、事故の後、誰もすぐに子どもたちの様子を確認しに来なかった」と指摘し、「子どもたちがつらいと訴えてから、ようやくスタッフが動いた」と主張した。
遊園地側は今回の事故について「機械の故障ではなく、極めてまれな状況によるもの」と釈明している。
関係者は「左右の乗客の体重が完全に一致したことで、安全保護システムが自動で作動した。手動モードに切り替えてからは、アトラクションをゆっくりと降下させ、人的被害はなかった」と説明した。
また「停止時間は1分以内と短く、設備には何の異常もなかった。製造業者の技術者と点検を行った結果も正常であることが確認された」と強調したという。
遊園地側は今回の件で乗客の健康に問題が生じた場合、治療費を補償する方針も示した。
中国では類似の事故が過去にも発生している。
昨年5月には、重慶の遊園地で同様の「ジャイアントスイング」が最高点で停止し、数十人が2~3分間逆さまに宙吊りになったという事故が報告された。
当時も遊園地側は「乗客の体重バランスにより生じた自然な現象」として公式謝罪文を発表した。