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2025年05月16日金曜日
ホームトレンドタイ人女性を監禁後「奴隷化」 大型犬で逃走防止、売色を強制...不法滞在の弱みに漬け込んだ「人間の闇」

タイ人女性を監禁後「奴隷化」 大型犬で逃走防止、売色を強制…不法滞在の弱みに漬け込んだ「人間の闇」

タイ人女性を不法に監禁し、売春強要…内縁関係の男女に懲役刑

韓国で、タイ国籍の女性たちを雇い、売春で得た報酬を横取りした上、被害女性を不法に監禁・監視していた内縁関係の男女に懲役刑が下された。

12日、韓国の法曹界によると、昌原(チャンウォン)地裁刑事2部(チョン・ジウン部長裁判官)は、暴力行為等処罰に関する法律の違反(共同監禁)などの容疑で起訴された40代のA被告に懲役2年を、内縁関係にある20代のタイ人・女B被告に懲役1年・執行猶予2年の判決を言い渡したという。

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

裁判部は「A被告の監禁の手口や借用書の作成方法などを考慮すると、在留資格のない不安定な立場に置かれていた被害者たちは、精神的に大きな圧力を受けたとみられる」と述べた。

さらに「B被告もまた、被害者たちの不安定な立場を利用し、A被告による共同監禁に加担しており、犯行の様態は極めて悪質だ」として、量刑理由を説明した。

A被告とB被告は、2023年9月から今年1月まで、韓国の全羅南道(チョルラナムド)・木浦(モクポ)市において不法滞在中のタイ人女性たちを雇い、売春業を営みながら前借金の名目で金銭を受け取った上、逃亡を防ぐために監禁・脅迫していたとして起訴された。

巧妙な監禁手口と脅迫で被害者たちを統制

内縁関係にあった被告らは、売春に従事していた女性たちに前借金を貸し付けたうえで、元本と利息を全額返済するまでは、外出の際に「マネージャー許可と同伴が必要」とする就業ルールを設け、被害者たちを徹底的に統制していた。

また、逃走を防ぐために、被害者のパスポートや身分証のコピーを保管し、債用書にはタイ国内に住む家族の住所を記入させるなど、精神的な圧力を加えていたという。

特にA被告は、被害者たちが店の外に出られないよう、外部の窓を板などで塞ぎ、裏口には大型犬を飼い、近づかないようにしていたと伝えられた。

営業中は従業員と交代で出入口に立ち、被害者たちを常に監視、営業終了後には出入口を外側から施錠していたという。

さらに、彼らは「警察や出入国管理事務所の職員と親しい関係にある」と吹聴し「逃げてもすぐに見つけ出せる」と脅すなどして、被害者に強い恐怖心を与えていた。また、売春で得た代金も全て彼らが受け取り、そのうちの一部しか被害者に渡さないといった経済的搾取も続けていたとされている。

こうした一連の犯行は、被害女性の1人が木浦女性人権センターに助けを求めて脱出したことで明らかになった。

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