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2025年05月24日土曜日
ホームトレンド全身防備で日光ゼロ生活の結果...骨スカスカで「寝返り骨折」!過剰な紫外線対策が招いた壮絶な代償

全身防備で日光ゼロ生活の結果…骨スカスカで「寝返り骨折」!過剰な紫外線対策が招いた壮絶な代償

日光を避け続けた中国人女性、寝返り骨折…原因は「これ」

引用:サウス・チャイナ・モーニング・ポスト
引用:サウス・チャイナ・モーニング・ポスト

日光への露出を極端に避けていた中国の女性が、ビタミンDの低下により、就寝中に寝返りを打っただけで骨折するという事態が発生した。

22日、香港英字紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」によると、中国の四川省成都に住むA氏(48)は最近、就寝中に体勢を変えただけで骨折したという。

ある病院の救急科医師がA氏の症例を共有し、話題となった。この医師によると、A氏は幼少期から日光に当たることを避け、屋外で半袖を着ることはほとんどなく、常に日焼け止めを使用していたという。

病院での検査の結果、A氏の血中のビタミンD濃度はわずか7.8ng/㎖にとどまり、通常値とされる20~50ng/㎖を大きく下回っていた。これにより重度の骨粗しょう症を発症していたことが判明した。

日光は骨の健康に不可欠で、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの合成に重要な役割を果たす。A氏のように長期間日光を避けると、骨が薄く脆くなり、骨折しやすくなるほか、免疫力の低下など健康上の問題が生じる可能性があると警鐘を鳴らした。

SCMPは「中国全土で日焼け対策の意識が高まっており、特に女性の間ではつばの広い帽子やUVカット手袋、冷感マスク、UVカット衣類などを着用するなど、様々な方法で日光を遮っている」と報じた。

しかし専門家は、健康のためにも過度な紫外線対策は避けるべきだと警告する。広州医科大学第二附属病院の整形外科医であるチャン・シャオビン氏は「最近、頭からつま先まで全身を覆う人が増えているが、これは健康に悪影響を及ぼす」と指摘した。

チャン氏は「人間の骨は10年ごとに再生されるが、30歳を過ぎると年間0.5~1%ずつ骨密度が減少し始める」と説明し、「日光不足とビタミンDの欠乏はカルシウムの吸収を阻害する要因だ」と述べた。さらに「座って過ごす習慣、喫煙、過度の飲酒も骨の健康を損なう要因となる」と付け加えた。

また「カルシウムを十分に摂取し、定期的に運動を行い、喫煙と飲酒を控えるべきだ。特にビールは1日2缶以下に抑えるのが望ましい」とし、「特に閉経期の女性は一層の注意が必要だ」とアドバイスした。

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