メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

光も闇も見通す「未来の眼球」誕生!中国開発の「ナノ義眼」で失明克服&超人視力を実現できる時代へ

望月博樹 アクセス  

上海の復旦大学の研究論文が「サイエンス」5日号に掲載

レアアース・テルル、可視光と赤外線を電気エネルギーに変換する特性を応用

引用:ウィキペディア
引用:ウィキペディア

中国の研究チームが、レアアースの一種であるテルルを用いた人工網膜によって、マウスおよびサルの視力回復に成功したとする研究成果を発表した。この技術は、将来的に人間の視覚障害の治療にも応用できる可能性があるとして注目されている。

香港「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」は8日、上海の復旦大学集積回路・マイクロナノ電子工学科の研究チームの論文が、科学誌「サイエンス」の5日号に掲載されたと報じた。

研究チームによると、視力を失ったネズミとサルに、テルルを動力源とする人工網膜を移植したところ、赤外線を感知する特別な能力、いわゆる「スーパー・ビジョン(超視力)」を実現した。

科学者たちは、この技術が人間の失明を治療する上で大きな希望になると期待している。

研究チームは、テルルを用いて生体適合性デバイスに用いるナノワイヤ・インプラントの製造方法を提示した。この装置は、遺伝的に失明したネズミとサルの視力を回復させると同時に、「見えない光」を見る能力を付与した。

銀白色の元素であるテルルは、銅の精製過程で得られる副産物であり、優れた光電特性を持っているため、補助装置なしでも可視光および赤外線を電気エネルギーに変換できる。

科学者たちは、テルルを網膜の光受容体細胞を代替する素材として活用し、光信号を電気信号に変換して脳に伝達することができると考えている。

研究チームは化学蒸着法を用いて、長さ150ナノメートルのテルル・ナノワイヤを作製した。その後、ナノワイヤの成長を制御して、網膜ナノスキャフォールドとして機能する「テルル・ナノワイヤ・ネットワーク(TeNWN)」を形成した。

映像と電気生理学的記録を通じて、移植された装置が視覚障害を持つネズミの瞳孔反射を回復させ、視覚野の神経活動を刺激することが確認された。

研究チームは、テルルを含む「TeNWNナノスキャフォールド」を視覚障害を持つマウスの眼球に固定する手術を実施し、合併症の発生もなく、手術の翌日から視力の回復が始まったと報告している。加えて、移植されたマウスは、近赤外線環境においても光源を正確に認識できる能力を獲得した。

さらに、通常のマウスと比較しても、視覚障害を持ちながらTeNWNを移植されたマウスは、パターン認識能力において優れた結果を示し、行動テストではLEDライトの位置を特定するなど、正常な視力を持つマウスに近い反応を示した。

とりわけ、近赤外線への反応に関するテストでは、TeNWNを移植されたマウスの反応率が、視覚障害を持つマウスだけでなく、正常視力のマウスをも上回った。

このナノ義眼は、サルに移植された際も安全性と生体適合性が確認され、正常視力を持つサルに移植した場合には、近赤外線に対する感度が高まった。

SCMPによると、今回の研究を行った復旦大学の研究チームは、2023年にも二酸化チタン・ナノワイヤ配列を用いた世界初の人工光受容体を開発した実績がある。

中国は、テルルの世界最大の生産国かつ消費国であり、テルルは半導体の熱電冷却装置や太陽電池、赤外線検出器などの分野で重要な原材料として使用されている。今後、戦略的新興産業におけるテルルの活用はさらに拡大すると見られ、中国の国際的な技術競争力においても重要な要素となっている。

望月博樹
editor@kangnamtimes.com

コメント0

300

コメント0

[IT・テック] ランキング

  • 「薄さとデザイン最優先!」“iPhone Fold”最終形が流出 “デザインのアップル”、名誉回復なるか?
  • 何でも作れるはずのAIの嘘、なぜ同じ答えしか出なかったのか答えを見つけた
  • 「画像生成で首位逆転」ChatGPT新モデルで速度4倍、Geminiを上回る評価!
  • 「次の戦場は虫が制する?」放射線にも死なない“ゴキブリ諜報員”の異常進化
  • 「Face IDを捨てた」アップル初の折りたたみiPhone、設計思想が一変
  • 「テスラ株、年初来高値を更新!」無人走行テスト進行で株価急伸、“史上最高値”も視野に

こんな記事も読まれています

  • 見えない凍結が最も危険、ブラックアイスバーンの正体
  • 冬の雪道安全運転ガイド、スノータイヤと制動の基本
  • 「5秒の確認で防げる」冬に危険なバッテリーの色サイン
  • 「技術をすべて受け入れる」トヨタ・日産、中国市場で生き残るための決断
  • 「炎上商法?」新人ボーイズグループがBTSを揶揄しファン激怒、デビュー前から波乱
  • 「5,000億円をウクライナに使え!」英政府、ロシア富豪の“約束不履行”に最終通告
  • 「家を建てても売れない!」中国不動産が奈落へ…「回復不能」局面に突入か
  • レギュラー降板は共演者からの要請だった?人気俳優との不仲説が浮上した国民的MC、小さなきっかけで飛び火

こんな記事も読まれています

  • 見えない凍結が最も危険、ブラックアイスバーンの正体
  • 冬の雪道安全運転ガイド、スノータイヤと制動の基本
  • 「5秒の確認で防げる」冬に危険なバッテリーの色サイン
  • 「技術をすべて受け入れる」トヨタ・日産、中国市場で生き残るための決断
  • 「炎上商法?」新人ボーイズグループがBTSを揶揄しファン激怒、デビュー前から波乱
  • 「5,000億円をウクライナに使え!」英政府、ロシア富豪の“約束不履行”に最終通告
  • 「家を建てても売れない!」中国不動産が奈落へ…「回復不能」局面に突入か
  • レギュラー降板は共演者からの要請だった?人気俳優との不仲説が浮上した国民的MC、小さなきっかけで飛び火

おすすめニュース

  • 1
    「50歳年下妻との実子誕生」→ 他の子どもを切り捨てた87歳画家の”最悪の裏切り”

    トレンド 

  • 2
    ハリウッド名匠ロブ・ライナー夫妻死亡、、逮捕された息子ニックの過去と親子関係に注目集まる

    エンタメ 

  • 3
    デビュー1年でイベント200本 歌手ZO ZAZZ、高級住宅街のアパートへ…妻が泣いた引っ越し秘話

    エンタメ 

  • 4
    パワハラ騒動は4月にあった自宅強盗事件から?元マネージャー告発につながったきっかけとは

    エンタメ 

  • 5
    発売から31年、ビルボードで新記録…冬の定番曲 マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」🎄

    エンタメ 

話題

  • 1
    CM発の名曲が話題に──ILLITが歌う“受験生への応援ソング”が正式音源化「あなたはそのままで輝ける」

    エンタメ 

  • 2
    ハリウッドの名匠、自宅で妻と死亡…息子が殺人容疑で逮捕「10代から薬物依存、長期間ホームレス生活」

    エンタメ 

  • 3
    “憧れの女優”に近づくため37回の整形、1億8,000万を費やした中国人女性 女優の名声失墜で人生が一転

    エンタメ 

  • 4
    AI加工疑惑に結論出ず…未成年交際疑惑の有名俳優をめぐる証拠録音ファイル、捜査は継続へ

    エンタメ 

  • 5
    世界が注目するZ世代スター グラミー受賞のTyla、韓国大手芸能事務所HYBEとタッグ

    エンタメ 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]