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【さすがにアウト】中国5つ星ホテルが絶滅危惧種・レッサーパンダをルームサービスに利用しSNSで批判殺到

有馬侑之介 アクセス  

中国・重慶にあるホテルの「レッサーパンダモーニングコールサービス」

動物園から借りてきたレッサーパンダを利用

引用:中国SNS
引用:中国SNS

絶滅危惧種であり、中国では「国家重点保護野生動物」に指定されているレッサーパンダが、ホテルのルームサービスとして利用されている事実がSNSで話題となり、動物虐待ではないかとの論争が巻き起こった。

当局は即座に中止を命じ、調査に乗り出した。その結果、ホテルなどが野生動物を顧客サービスとして利用する事例は、関連規定の抜け穴を突いて横行していることが明らかになった。

光明網など中国メディアが18日に報道した内容によると、中国重慶市の環境当局は17日、重慶市内の5つ星ホテルに対し「レッサーパンダモーニングコールサービス」を中止するよう指示したという。さらに、同ホテルに専門スタッフを派遣し、現地調査を進めている。

同ホテルは最近、朝にスタッフがレッサーパンダを連れて客室を訪問し、宿泊客がレッサーパンダと触れ合えるサービスを開始した。現地メディアは、1泊2,000~3,000元(約4万354〜6万528円)の「レッサーパンダテーマ客室」で提供されるこのサービスについて、大型動物テーマパーク内にあるホテルが動物園から借り出したレッサーパンダを利用して提供していると説明している。

ホテルに宿泊する子どもたちが客室のベッドの上でレッサーパンダを撫でる様子を捉えた写真がSNSで拡散されると、ネットユーザーはもちろん、専門家たちも懸念を表明した。レッサーパンダは、国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧種の中でも絶滅の危険性が高いレベルに分類した動物であり、中国の「国家重点保護野生動物」2級に指定されている。

引用:中国SNS
引用:中国SNS

動物園の飼育員などと触れ合う愛らしい姿がYouTubeやSNS上で人気を集めているレッサーパンダだが、本来は、人を警戒し周囲の状況に敏感に反応する習性を持っている。現地の専門家は、野生の本能が残っているため、人が近づくとストレスを感じて攻撃する可能性があると指摘している。

中国で「野生動物ルームサービス」を行なっているのは、このホテルだけではない。今年2月には、江蘇省南通市(ナントン市)にある動物テーマパーク内のホテルで、「レッサーパンダ ルームサービス」を利用していた宿泊客がレッサーパンダに噛まれるという事故が発生した。

現地メディアは、絶滅危惧種に指定されている野生動物をホテルのルームサービスとして利用する行為が中国で蔓延していることに関し、動物保護法に具体的な罰則規定がないと指摘している。

中国の野生動物保護法では「国家重点保護野生動物」の売買や利用を禁止しているが、「公共展示や公演」などの特別な事情がある場合は、地方政府の承認を得ることを求めている。つまり、地方政府の承認を得たホテルであれば、営利目的だとしても、動物園の野生動物を借り、無防備な状態の動物と一般客を接触させることが可能だということだ。

現地の専門家は、野生動物の保護と事故防止のため、関連規定を整備する必要があると指摘している。

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