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2025年06月28日土曜日
ホームライフスタイル天パのあなたへ朗報!「毛包が楕円形だから仕方ない」を逆手に取った湿気対策が実は存在した

天パのあなたへ朗報!「毛包が楕円形だから仕方ない」を逆手に取った湿気対策が実は存在した

引用:Getty Images*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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くせ毛の人にとって梅雨時は悩みの種だ。髪をまっすぐに整えて出かけても、湿気の多い場所に少しいるだけで髪が縮れ、ぼさぼさになってしまう。毎年縮毛矯正をかけるのも手間がかかる。縮毛矯正以外に、少しでも髪を落ち着かせる方法はないのだろうか。

くせ毛がストレートに変わることはない

髪がくせ毛になるかストレートになるかは、毛が生えてくる「毛包(もうほう)」の形によって決まる。毛包とは、皮膚の真皮層にある毛をつくる器官であり、その開口部が円形だとストレートに、楕円形だとくせ毛になる。楕円形の毛包は内部が曲がっており、毛髪の表面を構成するたんぱく質「ケラチン」もそれに合わせて湾曲して並ぶ。一方、円形の毛包は内部が直線的で、ケラチンもまっすぐに配列される。

毛包の形は遺伝で決まるため、くせ毛の人が自然にストレートヘアになることはない。ただし、加齢によって毛包の形が変化することで、ストレートだった人がくせ毛になることがある。くせ毛の人も、大気中の湿度や日常のヘアケア方法によってくせの出方が変わる。湿気の多い日に髪がよりうねるのは、水分を吸収した髪が元の形に戻ろうとする性質のためだ。

髪の水分を保つことがくせ毛を抑えるカギ

くせ毛による髪の広がりを抑えたい人は、毎日ヘアアイロンで伸ばしたり、縮毛矯正を受けたりすることが多い。しかしこれらの方法は髪を傷め、むしろまとまりにくくなる可能性がある。くせを完全になくすことは難しいが、より負担の少ないケア方法を選ぶことが望ましい。くせ毛はストレートヘアと違い、頭皮の皮脂が毛先まで届きにくいため、髪がコーティングされず乾燥しやすい。そのため、雨の日には乾燥した髪が空気中の水分を強く吸収し、うねりがさらに目立つようになる。

髪が過度に乾燥しないようにケアすることで、ある程度落ち着いた状態を保つことができる。まず、熱いお湯で洗髪すると髪が乾燥しやすくなるため、ぬるま湯で洗うのが望ましい。ドライヤーで乾かす際も、水分が完全に飛ばないように冷風で優しく仕上げると効果的だ。硫酸塩(サルフェート)不使用のシャンプーを選ぶことも有効だ。サルフェートは界面活性剤の一種で洗浄力が高く、皮脂をしっかり落とすが、くせ毛の場合は必要な油分まで取り除いてしまい、かえって乾燥を悪化させるおそれがある。

アメリカ皮膚科学会に所属するエリン・デュシャーム氏ら皮膚科専門医7名は、「くせ毛はストレートヘアに比べて乾燥しやすい」としたうえで、「洗髪後は髪にオイルやリーブインコンディショナー(洗い流さないタイプのコンディショナー)を使用し、水分の蒸発を防ぐことが重要だ」とアドバイスしている。

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