引用:KRIS‑TV 

イーロン・マスクCEOが創設した米宇宙企業「スペースX」の宇宙船爆発による残骸がメキシコに落下し、環境汚染被害が懸念されている。メキシコ政府はスペースXに対する法的措置を予告した。

27日付のニューヨーク・タイムズによると、メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は25日の定例記者会見で「米国から飛来した特殊廃棄物がタマウリパス州に落下し、一部地域を汚染したとの報告を受けた」と述べ、「国境付近でのロケット発射過程で発生するこうした事態について、国際法の枠組みの中で(スペースXを)提訴する方針を検討している」と明らかにした。

これに先立ち、18日の夜、米テキサス州ボカチカにあるスペースXのロケット発射場「スターベース」で、宇宙船「スターシップ」のロケットが地上でのエンジン燃焼試験中に爆発した。この爆発により、メキシコ北部タマウリパス州の海岸に破片が散乱した。幸い、負傷者は報告されていない。

引用:X

当時、米国との国境都市マタモロスでは「空がオレンジ色に変わり、家の中で強い揺れを感じた」との住民の証言が相次いだと、メキシコ北東部地域のメディア「エル・ソル・デ・タンピコ(El Sol de Tampico)」が伝えた。

シェインバウム大統領は「タマウリパスの一部地域に現在、関連警報が発令されており、州政府が住民に対し残骸への不用意な接近を避けるよう指示している」と述べ、「この事件を機に、両国国境地帯でのロケット発射に関する安全問題と環境への影響を包括的に検討している」と強調した。

メキシコのオンライン上では、この残骸に関する批判が相次いだ。あるネットユーザーは「少数の欲望が多数を疎外し、生命と地球を破壊や危険にさらすことを、いつまで放置すべきなのか」という投稿をし、話題を呼んだ。

スペースX側は、メキシコに落下したスターシップの残骸に関して、X(旧Twitter)に投稿した声明で「周辺地域に危険はなく、スターシップの材料に化学的、生物学的または毒性の危険性はない」と述べた。また「残骸の回収のため、メキシコ政府に地域及び連邦レベルの支援を要請し、浄化作業に必要な資源と支援を提供し、回収作業の実施権限に関する確認を求めた」とし、「残骸の迅速な回収のため、メキシコ政府及び地方当局と協力することを期待している」と付け加えた。

スターシップは、スペースXが火星探査を目指して開発中の大型宇宙船だ。先月の27日には、スターシップの9回目の試験飛行が失敗している。また、今年3月には別の爆発事故が発生し、米フロリダ州からペンシルベニア州に至る空港の航空交通が麻痺する事態も起きていた。

竹内智子
竹内智子

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