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2025年07月01日火曜日
ホームニュース【NY株式市場】トランプ圧力が市場に効いた? 米加交渉改善でS&P・ナスダックが最高値を記録

【NY株式市場】トランプ圧力が市場に効いた? 米加交渉改善でS&P・ナスダックが最高値を記録

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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ニューヨーク株式市場で主要指数が上昇して取引を終え、S&P500指数とナスダック総合指数が過去最高値を更新した。米国とカナダの通商交渉再開への期待が投資家心理を刺激したことが影響したとみられる。

30日(現地時間)、ニューヨーク証券取引所(NYSE)でダウ工業株30種平均は前日比275.50ポイント(0.63%)高の4万4,094.77ドルで、S&P500指数は31.88ポイント(0.52%)高の6,204.95ポイント、ナスダック総合指数は96.27ポイント(0.47%)高の2万369.73ポイントでそれぞれ取引を終えた。

S&P500指数とナスダック総合指数は27日に記録した過去最高値をさらに更新した。

市場は米国とカナダの貿易摩擦が緩和される可能性に注目した。ドナルド・トランプ米大統領は27日、カナダがデジタル課税を強行しようとしているとして「全ての通商協議を直ちに中止する」と表明していた。

これを受け、カナダ財務省は声明で米国との通商交渉の進展のためにデジタルサービス税を撤回すると発表した。トランプ大統領の圧力に譲歩した形だ。こうした通商交渉に関する前向きなニュースが株式市場の投資家心理を刺激した。

この日、主要セクターはおおむね上昇した。テクノロジーが0.9%、金融が0.8%、ヘルスケアと不動産が0.6%上昇した一方、一般消費財が0.8%、エネルギーが0.6%下落した。

個別銘柄では、米ソフトウェア大手オラクルが約4%上昇した。年間300億ドル(約4兆3,146億5,328万円)規模の売上を確保するクラウド契約を受注したとの報道で、株価が取引中に最高値を更新した。

米大手ホームセンターのホーム・デポは、建材卸売業者GMSを約43億ドル(約6,182億8,840万円)で買収すると発表し、株価が0.5%下落した。一方、GMSは11%急騰した。

米電動垂直離着陸機(eVTOL)メーカーのジョビー・アビエーションがアラブ首長国連邦(UAE)に初の電動航空機を納入したとのニュースで、同社株価は11%急騰した。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェドウォッチによると、連邦基金金利先物市場は7月の政策金利据え置きの確率を78.8%と織り込んでいる。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は0.41ポイント(2.51%)上昇し、16.73を記録した。

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