米テキサス州を襲った記録的な豪雨と洪水により、死者数が70人近くに達する中、ドナルド・トランプ米大統領は6日（現地時間）、最も被害の大きかったカー郡を「主要災害地域」に指定し、連邦政府の緊急支援を即時投入すると発表した。
トランプ大統領は自身のSNS「トゥルースソーシャル」で「勇敢な第一対応者が迅速に必要な支援を受けられるよう、カー郡の主要災害指定に署名した」と投稿。続けて「住民たちは想像を超える悲劇に直面しており、多くの命が失われ、依然として行方不明者もいる」と深い哀悼の意を示した。
トランプ大統領は「我が政権は州および地域のリーダーたちと緊密に連携している」とし、クリスティ・ノーム国土安全保障長官が現地入りし、グレッグ・アボット州知事も復旧作業に尽力していることを明かした。「神が犠牲者の家族とテキサスに祝福をもたらすよう祈っている。我々は必要な支援を惜しまない」とも述べた。
今回の洪水は4日、テキサス中部の丘陵地帯「ヒル・カントリー」に豪雨が降り注いだことで始まり、カー郡を流れるグアダルーペ川が氾濫して大規模な水害が発生。『CNN』によると、死者は少なくとも67人に達し、そのうち59人がカー郡に集中。カー郡の犠牲者の内訳には成人38人、子ども21人が含まれている。
捜索は今も続いており、さらなる死者の発見が懸念されている。犠牲者の中にはグアダルーペ川近くでキャンプをしていた子どもたちもいたとされる。現場では、倒木、転覆車両、泥や瓦礫が散乱する極めて過酷な環境の中で捜索活動が行われている。
当局はキリスト教団体が主催していたサマーキャンプ「キャンプ・ミスティック」以外の行方不明者数については公表していないものの、これまでに見つかった遺体の多くが同キャンプに関係していると伝えられている。
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