宙返りで頭を強打…新居を喜んだ18歳少年、祝福の一瞬が悲劇に変わった

オーストラリアで新生活を始めたばかりの10代の少年が、不慮の事故によって命を落とす悲劇が起きた。舞台はニューサウスウェールズ州からクイーンズランド州に引っ越したばかりの新居だった。
現地時間6月24日、18歳のソニー・ブランデルは恋人と新生活を祝うため、自宅アパートのリビングで宙返りを披露しようとしたが、バランスを崩して頭を床に強打した。
姉のイザベラ・クロマック=ヘイによれば、ソニーは頭痛を訴えた後そのまま就寝。途中で目を覚ましトイレに行った際に嘔吐し、その後意識を失ったという。
翌朝、ルームメイトに発見されたソニーは、すぐにクイーンズランドの病院に搬送され集中治療室へ入った。診断は多発性脳梗塞、そして脳出血。医師団は緊急手術に踏み切った。
家族は治療費とリハビリのためにクラウドファンディング「GoFundMe」で支援ページを立ち上げた。イザベラはページ上で「生還できるかは分からないが、回復を信じて最善を尽くしている」と綴った。
しかし、ソニーは手術中に昏睡状態に陥り、6月30日にそのまま帰らぬ人となった。イザベラは「ソニーが翼を授かって旅立った。いまだに信じられず、心が張り裂けそう」と心境を明かした。
募金で集まった資金は、彼の遺体をニューサウスウェールズに住む家族のもとに届け、葬儀費用に充てられる予定だという。
なお、こうした「喜びのパフォーマンス」が悲劇を招いた事例は過去にも報告されている。2017年、南アフリカのボディビルダー、シフィソ・ルンゲロ・タベテは大会入場時の宙返りで頭部を強打して死亡。2014年には、インドのサッカー選手ピーター・ビアクサンクズアラがゴール後の宙返りセレブレーション中に致命的な怪我を負って命を落とした。
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