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2025年07月11日金曜日
ホームニュース【台中緊迫】台湾、中国の海上圧力強化に対応へ…中国は米軍動員を警戒も「見せかけの威嚇」と非難

【台中緊迫】台湾、中国の海上圧力強化に対応へ…中国は米軍動員を警戒も「見せかけの威嚇」と非難

台湾が中国の武力侵攻に備えた大規模な軍事訓練を開始したと、台湾メディアが報じた。

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

台湾中央通信社(CNA)によると、台湾軍は9日早朝から「漢光41号演習」を開始したという。今演習は、中国軍による「グレーゾーン侵入」への対応に重点を置いており、9泊10日のスケジュールで18日まで行われる予定とのこと。

「グレーゾーン戦術」とは、実際の武力衝突や戦争には発展しない程度の低強度の挑発行為を指している。中国軍は今月6日、台湾海峡の航路を一方的に開放するなど、台湾に対する海上圧力を継続しており、台湾国内および一部海外メディアは、こうした動きについて「台湾社会に不安を煽る意図がある」と見ている。中国軍がこの航路を通じて軍用機を飛行させた場合、台湾は瞬時に攻撃圏内に入る可能性があるという。

国際社会では、習近平国家主席の任期が終了し、再任の可否が決まるとされる2027年に、中国が台湾侵攻に踏み切るのではないかとの懸念が広がっている。台湾メディアによると、台湾軍はこうした情勢を踏まえ、これまで4泊5日だった演習期間を9泊10日に延長し、これまでにない高度な訓練を実施する見通しだという。

これに対して、中国国防省の報道官は、「軍事演習に相当数の米軍装備が動員されると承知している」とした上で、「これは台湾独立を掲げる見せかけの威嚇にすぎない」と述べた。さらに、「いかなる兵器を使おうとも、中国人民解放軍は『台湾独立』の動きに断固として対応し、すべての分離主義的試みに反撃し、中国の主権と領土を守る能力を備えている」と強調した。

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